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もともと新潟市は面積も狭く、その周辺都市もまた面積が狭い→。合併問題が出てもおかしくない地域と言える。
今回の合併問題で、新潟県が示した新潟都市圏の合併パターン案は、新潟市を含めた、10の周辺市町村による政令市移行型であった。右の表で言えば、小合計にあたる部分である。他県では、県が示した合併パターンを超えての組合せが殆ど無い。しかし新潟都市圏では、県が示したエリア以外からも、新潟市への編入を求める声が多い。現在は、12の市町村で新潟地域合併問題協議会が立ち上がっている。人口は76万都市、面積は613m2へと膨らむこととなる。他地域の合併では、各自治体のプライドを保つために「対等合併」を選ぶのが多いのだが、新潟都市圏では事務手続きが楽な「編入合併」になりそうだ
今後も、岩室村や巻町の一部が新潟市への編入を求めるなど、新潟市の人気は高い。特に岩室村は、新潟都市圏域のとなりである三条・燕都市圏域であり、さらに巻町を挟んでの飛び地となる事から異常な状態とも言える。
またその巻町は、単独を表明しているのだが、町北部で新潟市へ食い込むように位置する四ツ郷屋地区では、新潟市への編入に向けて、住民の活発な運動が行われている。実現すれば、町を分離しての編入劇となり、他の地域へ与える影響も大きいと思われる。
高岡市でも、新湊市に食い込こんで位置する牧野地区の問題があるが、前例ができれば、こちらへの影響もあるだろう。かつて、高岡市から新湊地区が分離して新湊市になる時、牧野地区の住民は、より大きな都市を選んだ方が得であると考え、高岡市に残った経緯がある。今後はどうゆう判断をするであろうか。
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都市名 |
人口(H14.3.31) |
面積(H12.10.1) |
新潟市 |
514,678 |
231.91 |
新津市 |
67,624 |
78.28 |
白根市 |
40,707 |
77.06 |
豊栄市 |
50,288 |
76.85 |
横越町 |
11,239 |
23.62 |
小須戸町 |
10,621 |
16.91 |
亀田町 |
32,695 |
16.82 |
味方村 |
4,562 |
14.44 |
月潟村 |
3,877 |
9.04 |
中之口村 |
6,636 |
20.16 |
(小合計) |
(742,927) |
(565.09) |
西川町 |
12,660 |
24.76 |
潟東村 |
6,425 |
23.96 |
合計 |
762,012 |
613.81 |
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