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 ↑北海道千歳空港ターミナル
 
 
 
↓富山空港の手前にショッピングモールとサッカースタジアムができたイメージ
  
<『富山空港』の魅力アップは急務!

 
 北陸新幹線の開業で、富山空港の利用者は激減している。年間利用者が最大時に130万人だったものが、30万人台まで落ち込んだ。富山空港は富山にとって、空の玄関口であるが、もともと河川敷空港ということで、滑走路は2000メートルしかない。また、滑走路には誘導路もないなど、国際線誘致にも苦戦している。課題は多いが、まずは日頃から県民が空港に訪れたくなるエリアへ変えていく必要があるだろう。もともと空港周辺には、県総合体育センターや空港スポーツ緑地陸上競技場、県テクノホールなどがある。しかし、空港ターミナルと、これらの施設は一体化されていないため、各施設の利用者は空港ターミナルには訪れない状況だ。日頃から空港ターミナルに訪れたくなるエリアにする為には、集客力の高い施設を新設して、既存の施設も含めて一体化させる必要があるだろう。空港課題なのは、名称にスキー場と付いている為、通年で楽しめるイメージが弱い。

  
 
<『トリプルぽーと』で広域集客化>
 
 富山空港が魅力的なエリアだと訴求させるには、イメージづくりが重要だ。どんなイメージが持たせるか。富山空港に行けば、いろんな楽しい施設がある。いろんなことで1日楽しめる。空港ターミナルで飛行機を見て、スポーツを汗を流し、イベントを見て周り、ショッピングモールで買い物をする。そういうエリアへ進化させたい。
 
<空港周辺の魅力アップ>
 
(富山空港の強化)
 ・富山空港に宿泊施設『エアぽーとホテル』を併設させる
 
(ショッピングモールの誘致)
 ・三井不動産系のショッピングモール『ららぽーと』を誘致する
 
(テクノホールの強化)
 ・テクノホールの強化として、第3展示場を新設させる
 ・空港との一体感を演出する為に、『メッセぽーと』に名称変更を検討する
 
(サッカー専用スタジアムの新設)
 ・J1仕様2万人収容クラスのサッカー専用スタジアムを建設する
 ・開閉屋根を併設することで、通年利用と大規模イベントを可能にさせる
 
 富山エアぽーと・ららぽーと・メッセぽーとの『トリプルぽーと』として、空港エリアの知名度を高めたい。課題になるのは、交通アクセスの改善だ。既存の空港道路や県道69号線の四車線化と新設道路の整備が必要だろう。また、都心部と富山空港を結ぶ公共交通システムの強化は必須となる。まずは、富山駅-都心部-富山空港-県総合運動公園間に、BRTを導入したい。15分間隔での運行とすることで、時刻表がなくても気軽に利用できるイメージを持たせたい。将来的には、あいの風とやま鉄道による『富山環状鉄道』の空港乗り入れを目指す。
 これらの施策を実現させるには、県と市に大手資本の連携が重要となる。実現できれば、富山空港エリアは全国から注目されることになり、知名度アップに繋がるはずだ。
 
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<富山空港の路線拡充>

 国際都市を目指すためには、国内線・国際線ともに路線拡充を図る必要がある。特に国際線は、アジアを軸に近距離国際ネットワーク化を早急に図りたい。韓国・台湾・中国などは海外旅行時代へと進んでおり、香港線・タイ線・シンガポール線・グアム線などの新規路線開設や既存路線の大連線(大連経由北京線化)・上海線(上海経由西京線化)・ソウル線(釜山経由化)などの充実を目指したい。これらの路線拡張によって、富山空港を基点に、アジアからの観光客増加を積極的に受け入れる必要がある。アジア路線拡充は、富山県が観光立県になれる可能性を秘めていると言えるだろう。

 更に、地方都市を結ぶ新たな路線には、発着枠に余裕があるプロペラ機枠の活用も考えたい。ATR社の「ATR72」は、プロペラ機としては大型で定員が70席以上、ジェット機並の高速飛行が可能なプロペラ機である。これを、釧路・函館・仙台・名古屋(小牧or中部)・大阪(伊丹or関西)・広島・福岡
・鹿児島・沖縄路線開設に活かしたい。また、プロペラ機並の低騒音のリージョナルジェット旅客機の誘致も検討したいものだ。富山空港の発着枠制限に影響を受けずに、増便が可能となる可能性がある。
 
<富山資本による航空会社の実現を>

 新規路線開設の為に、富山資本(大手航空会社提携)の航空会社を設立することも検討したいもの。これまでも、日本全国で10社以上の地元資本航空会社が設立されている。経営的には厳しいが、富山空港を拠点とする航空会社設立は魅力がある。例えば、宮崎のスカイネットアジア航空や北九州のスターフライヤー航空を参考にしたい。スターフライヤー航空では、北九州市の補助金制度を活用している。通常、製造業の企業誘致に適用される補助金制度を、北九州市は航空業にも拡大適用することで、開業時に10億円を超える優遇処置を行っている。また、富士山静岡空港の開業に合わせて、地元企業の「鈴与」が航空事業会社「フジドリームエアライン」を設立されている。機体は、座席数が76席のエンブラエル社(ブラジル製)170型機を購入。富士山静岡空港と名古屋小牧空港を拠点に、福岡・熊本・鹿児島・新潟・松本などに路線拡大を図っている。地元企業の航空会社によるローカル空港活性化を富山県でも取り入れるべきだ。
 新幹線開通後、東京便は小型機に変更された。運行本数は維持されているが、羽田空港の発着枠などの問題もあり、今後は減便も想定される。その為、利益重視の大手航空会社に依存するよりは、地元航空会社があれば柔軟に対応できるようになるだろう。静岡のフジドリームエアラインは、非常に参考となるはずだ。
 いまはハブ・アンド・スポーク型(ハブ空港を中心に自転車のスポークのように地方空港を結ぶ)が主流であるが、これからはポイント・トゥ・ポイント型(地方空港から地方空港間、地方空港から直接外国の主要空港を結ぶ)の時代だと言われている。富山でも、航空新時代を先取りした取り組みをしたい。新しい航空会社として、民間企業のジェイ・キャスが設立された。ジェイ・キャスでは、ATR72を導入して、富山空港ー関西国際空港を開設する計画だ。富山県では、このジェイ・キャスの支援と本社誘致を求めていく事も検討すべきだろう。
 また、羽田空港の発着枠制限から早朝・夜間便の確保が重要になってきている。富山空港のような、海側から河川上に空港までアプローチできるのは、他空港よりも騒音問題が少なく、場合によっては新幹線よりも騒音が小さいと考えられる。現在の富山空港の運用時間帯は、朝7時〜夜9時。これを緩和して、朝6時半〜夜10時までに拡大したいものだ。
 また、京浜地区を中心に、東京−富山乗り換え−東南アジア路線が、成田空港を利用するより便利である点をPRして、東京便・国際便の搭乗率確保を図りたい。そして将来的には、富山資本航空会社が、北信越の他空港への進出も考えられるだろう。

<ビジネスジェットに強い富山空港を>

 ホンダジェットの国内販売をきっかけに、日本でもビジネスジェットの需要が高まっている。しかし、国内では、機体の駐機や整備できる空港が少ない。そこで、余裕のある富山空港であれば、その需要を引き受けることができるだろう。特に、東京・名古屋・大阪に近く、しかも北陸新幹線との連携も考えられる。企業のプライベートジェット機や、ビジネスジェットのチャーター機などの誘致を進めたいものだ。例えば、ANAと双日が共同で設立したANAビジネスジェットも魅力な企業であろう。企業へのチャーターだけではなく、旅行会社へのチャーターも考えられることから、富山空港からのプライベート旅行という商品も開発できる。また、大手企業のビジネスジェットを誘致できれば、その企業の事業所を富山県に誘致する事も期待できるだろう。

<大阪便・名古屋便の実現を>

 北陸新幹線が敦賀まで延伸されたが、富山から名古屋へは、敦賀と米原の2度乗り換えが必要で、不便を強いられている。その不便さ解消に、富山ー名古屋(小牧or中部)線の開設も重要だ。北陸新幹線の敦賀・米原の乗り継ぎで、富山から名古屋へは、最速でも3時間程掛かる。これは、越後湯沢乗り換えで、富山から東京に行く場合に掛かっていた時間と変わらない。つまり、航空便が競争できる時間と乗り継ぎの負担といった心理的な不便さがある。名古屋便の就航は、富山空港の維持に有効だと考える。
 

 
 

 
 <富山空港の問題点>

 問題点が多いのも、富山空港である。国際空港化が進む中で、課題となってきているのが、空港の規模の小ささだ。現在の富山空港は、2000メートル滑走路の為、国際線に必要な中長距離路線の開設が難しく、大型機・貨物機の就航も不可能となっている。冬場の凍結時は、ボーイング777やエアバスA320の場合、定員を満席にする事が出来ない。石川県(小松空港)との上海路線誘致合戦では、石川県側議員が、「富山空港は足が短い(短足空港)」と、上海側への売り込み材料にされるなど、不利な要素となった。また、富山空港は県が管理する第三種空港という事もあり、空港整備や海外への売り込みでも魅力的には感じてもらえないのが現実である。
 地方の主要空港は、滑走路の拡張が進んでいる。九州各県の空港では、熊本・鹿児島・長崎・大分が3000メートル化、福岡が2800メートル化、宮崎・北九州が2500メートル化(北九州は将来的に4000メートル化)、佐賀には2000メートルの新設空港が整備された。四国でも、各県全ての空港が2500メートル化され、東北では、仙台・福島が3000メートル化、岩手花巻・青森・秋田が2500メートル化、秋田・山形では1県2空港化を実現させている。これら地方空港の中でも、富山空港は、かなりの遅れをとったと言えるのだ。
 また、現在の空港ターミナルは手狭で、隣接県の小松空港ターミナルや新潟空港ターミナルに比べるとかなり見劣りがする。
 さらに、航空会社の機材大型化にともない、滑走路の短い富山空港への乗り入れが出来ないケースもあり、国際定期便誘致では小松空港に大きな差を付けられている。
 まずは、緊急的な対応として富山空港の拡張を検討したいものだ。

<富山空港の拡張強化案>
 
1、滑走路延長
2500メートル化
 

 北陸自動車道の神通川橋梁をトンネル化させて、滑走路を海側に500メートル延長させる。これにより、2500メートル滑走路となることで、中距離の国際路線の開設や冬季の就航安定化を実現させる。
 
2、鉄道の空港ターミナル乗り入れ
 

 富山外環状鉄道の実現で、空港ターミナルへの鉄道乗り入れを実現させる。これにより、観光客の移動が容易となる。また、高山線との接続で、特急ひだの空港コリ入れを実現できることから、飛騨高山へのアクセスが飛躍的に向上できる。
 
3、空港ターミナルの拡張
 

 手狭な空港ターミナルの拡張を図る。ターミナルを海側に拡張して、隣接する県総合体育センターと一体化
させる。
拡張ターミナルには、コト消費ができる施設や空港ターミナルにホテルを併設する。
 

<滑走路と航続飛行可能距離の関係>

(滑走路距離)   (航続飛行距離)  (富山から飛行可能な世界都市)

2,000メートル 4,000キロメートル 香港・シンガポール、バンコク、グアム
2,500メートル 6,000キロメートル ケアンズ、ニューデリー、アンカレッジ

3,000メートル 8,000キロメートル バンクーバー、ブリスベーン

     [大型ジェット機を使用した場合] ロサンゼルス、シドニー、ロンドン
4,000メートル 11.000キロメートル
     [大型ジェット機を使用した場合] マドリード