万葉線が新高岡駅に乗り入れてないことは、きわめて利便性を損ねている。また、万葉線が持続可能な生活鉄道として存続・維持させるためにも、新高岡駅への延伸はいま取り組むべき課題だと考える。課題なのは、万葉線をいかに高岡駅を乗り越えて新高岡駅まで延伸させるかだ。また、新高岡駅の利用者増加に伴い、市営駐車場が慢性的な満車状態となってきていることも課題としてある。駐車できな車が、周辺のイオンモールなどに駐車するケースが出てきており、イオンモールでは駐車場の夜間閉鎖と時間外まで駐車した場合に高額の駐車料金を課すようになってきてもいる。いずれ、新たな市営駐車場整備が求められるだろう。しかし、その駐車場整備に費用をかけるのであれば、万葉線の新高岡駅延伸に費用を回る方が、公共交通の維持に寄与するものと考える。万葉線の沿線には、市営高岡駅駐車場や市営御旅屋駐車場があり、既存の駐車場を活用できるメリットも極めて高いと言えるだろう。
<万葉線の新高岡駅乗り入れルート A案『県道58号線ルート』>
(A案)県道58号線にLRT線を整備することで、万葉線を新高岡駅まで延伸させる。
県道58号線を改良して、万葉線のsLRT線を整備することで新高岡駅まで延伸させる。あいの風とやま鉄道との立体交差化は、県道58号線の陸橋を、1車線減らしてLRT線を敷設して対応する。あるいは、陸橋を架け替えて、車道の4車線とLRT2車線確保した大幅な車線拡幅も選択肢として考えたい
<万葉線の新高岡駅乗り入れルート B案『駅南大通りルート』>
(B案 その1)万葉線を高岡駅の2階自由通路に並行して立体交差で駅南に延伸させる。
万葉線を新たに在来線の改札口や自由通路のある2階部分へ高架で乗り入れる。富山銀行本店正面から万葉線を立体化させて、ホテルα1と自由通路にある隙間から橋上駅の改札前まで単線にて乗り入れる。橋上駅では、すれ違いができるようにする。そして、駅南大通りで地上へ降りて、LRT新高岡駅までを駅南大通りのLRT化で結ぶルート案。ドイツのフライブルグ中央駅は、2階に跨線橋でLRTが乗り入れ、1階の国鉄ホームへエスカレーター1本で乗換できるような機能性の高い駅であり、高岡駅でも同じ効果を狙いたい。富山駅が、1階に LRTターミナル、2階に在来線・新幹線ホームなのに対して、高岡駅はその逆、2階に LRTターミナル、1階が在来線ホームとすることで、存在感を持たせることができるだろう。
また、既存のターミナル1階に乗り入れているLRT線は廃止して、代わりにバスターミナルを移設させる。雨や雪に濡れることなく、バスを待つことができるメリットは高い。既存のバスターミナルエリアは、駅前公園として整備させて、イベントなどができるようにする。B案その1がもっとも理想的なルート案で、あいの風とやま鉄道との乗り換えも便利となる。
(B案 その2)万葉線を駅西側で、あいの風とやま鉄道と立体交差させ駅南に延伸させる。
現在の氷見線ホーム西側に万葉線が乗り入れて、そこから城端線側に立体交差で渡り線を新設させて接続する方法だ。これは、城端線・氷見線のLRT化を検討された際に、富山県が示した構想を万葉線に置き換えす案になる。単線での立体交差とする。駅南へ立体交差させた万葉線は、高岡駅南口を経て駅南大通りをLRT新線を設けることで新高岡駅まで結ぶルート案。
(B案 その3)万葉線を駅東側で、あいの風とやま鉄道と立体交差させ駅南に延伸させる。
富山銀行本店の裏通りから万葉線を立体化させ、アパホテルとsorae高岡の間を抜けて、あいの風とやま鉄道を高架で跨いで駅南に抜けます。この区間は単線で整備する。そこから地上に降りて、駅南大通りをLRT新線を設けることで新高岡駅まで結ぶルート案。
いずれの案も、駅南大通りの四車線を二車線に減らして、二車線分をLRT線に転用させます。歩道側をLRT線とすることで、利用者の利便性を高めたい。沿線には瑞龍寺の国宝もあり、観光客の利用を意識した路線とする必要もあるだろう。
県道58号線を改良して、万葉線のLRT線を整備することで新高岡駅まで延伸させる。あいの風とやま鉄道との立体交差化は、老朽化した県道58号線の陸橋を架け替えて、LRT線が乗り入れできるようにすることで実現させる。
万葉線の新高岡駅乗り入れが実現できれば、経済効果は計り知れない。これらの延伸整備にも「開発型鉄路」方式を導入して建設費を賄いたい。新幹線駅周辺に、マンション用地を造成し、その分譲価格に、鉄道整備費を上乗せさせる。また、鉄路整備を目的とした「ホテル税」の導入も考えられる。
これらの収入源と、国からの鉄道整備補助金で早期の実現を目指したい。
|