<日本海側の『中枢管理都市』を目指せ!>
 
 富山市は、北信越のなかで地理的に真ん中に位置しており、中心的な都市になれる要素がある。特に、富山市が北信越の『中枢管理都市』に位置づけられれば、安定した発展も期待できるだろう。だが、現状は国の出先機関が富山市にはない。できれば、国の出先機関を誘致したいが、金沢市や新潟市との間で誘致合戦となることが予想される。そこで、参考にしたいのは、国の出先機関がほとんどないのに『中枢管理都市』として飛躍している『福岡市』だ。
 福岡市は、九州の『中枢管理都市』として発展をいまでも続けている。九州一円から人を集め、人口は神戸・京都を抜いて150万人を超え、全国第5位の大都市となっている。九州の出先機関は、その多くが熊本市に集まっており、戦前まで福岡市の人口は熊本市を下回っていた。また、戦後は工業都市の北九州市が、九州初の人口100万人を実現させており、福岡市を上回っていた。この熊本市・北九州市を抜き、福岡市が九州一の大都市となった要因はなんだったのか。考えられる要素は3つある。
 1つ目は、交通のハブ都市となった点だ。特に、長期にわたり東海道山陽新幹線の終着駅として機能した事で、交通の利便性から企業を呼び込む事に成功した事。2つ目に、国の出先機関は熊本市に取られたが、帝国大学『九州大学』の誘致に成功した事。これにより、多くの学生や学者を呼び込む事が可能となった。帝国大学を軸に、多くの私立大学も立地した事で、福岡市には起業家が多くなり、福岡市に本社を置く企業が増えた。そして、3つ目は、アジアの玄関口として国際都市となった事。アジアとの取引をする企業が増えるなど、アジアからのビジネスマンや留学生の誘致も進んだ。つまり、これら3つの要素で、福岡市は国の出先機関がないにも関わらず、九州における多くの企業の本社を取り込めることができたことで、『中枢管理都市』を実現させたのだ。富山市は、これを見習う必要がある。
 
1、北信越のなかで交通のハブ都市を目指す
2、優れた教育の実現(ノーベル賞を排出できる総合大学の充実や富山大学の名称変更)
3、スタートアップで日本一を目指す
 
 この3つの要素に取り組めば、富山市が『福岡型の中枢管理都市』となる事も夢ではない。北信越の『中枢管理都市』となれば、北信越一円から、人・金・モノ、そして企業が富山を目指すようになる。そうなれば、プラスのスパイラルとなり、長期に渡り富山市の発展が期待できる。そして、北信越の『中枢管理都市』から、日本海側の『中枢管理都市』と位置付けられたならば、地方都市『富山市』から、世界都市『トヤマシティ』になることも、不可能ではないと考える。
 

<『ローカル大学からの脱却』〜富山大学から日本海大学へ改名を!〜>

 国立富山大学は、もともと旧2期校のため、大学ランクでどうしても低く見られてしまう傾向にある。また、大学名でも富山を名乗る事で、ローカル都市の大学というイメージが付いている。このような、ローカル大学から、富山大学は変革をしていかないと、全国的に生き残れないだろう。仙台市の東北大学、福岡市の九州大学、札幌市の北海道大学のように、都市名からエリアを総称する大学名になれば、広域から学生を集めやすくなり、外国からの留学生の誘学も期待できるだろう。あえて富山の名称を外すことが、富山市のブランド価値を高めることに繋がる。
 大学改革で、1大学法人のもとに複数の大学をぶら下げる『アンブレラ制度』が認められるようになったのを、富山大学でも取り入れたい。独立大学法人の名称として『富山大学』の名称を残しつつ、大学名称は『日本海大学」を改名する。大学名に、日本海を使う事で日本全国を対象にした大学のイメージを持たせる。『富山大学』から『日本海大学』への名称変更で、金沢大学や新潟大学との差別化を図り、ランク逆転を狙いたい

 

  
<富山市都市圏内に『富山外環状鉄道線』を整備>

 富山市では、鉄道を軸に据えて「環境問題」や「高齢化時代」に対応した街づくりを進めている。この政策を更に進めて、富山市都市圏内で外郭の環状鉄道実現を目指したい。地鉄上滝線(富山ー南富山間)と、現在のJR高山線(富山ー速星間)の電化。富山南ー富山空港ー速星間を新線で整備して、富山市都市圏内の環状鉄道「富山外環状線」を実現させたい。

 この富山外環状線は1周22キロ程で、JR大阪環状線とほぼ同規模となる。1周約40分、運行間隔は上下線とも日中は10分〜15分、ラッシュ時は7〜8分間隔を確保したい。
 新線は、富山空港への乗り入れやアピタ富山インター店などの大型商業施設、北陸道富山インターチェンジなどをルートとして検討したい。新線区間は複線化とし、富山南ー富山インター間は連続立体高架化、富山インターー速星間は盛り土高架化(一部トンネル化)とし、開通後は、富山ー富山南間を複線の連続立体高架化を検討する。また、富山駅-稲荷駅間で、かつてあった地鉄と北陸線の渡り線を復活する必要がある。その際には、県道八幡田稲荷線の地下化と渡り線の立体交差化など北陸新幹線の2層高架を含めると、4層の立体交差をする事も必要だろう。

 高山線からは特急「ひだ」を、外環状線に直接乗り入れて富山空港経由とすることで、空港から飛騨観光地を直結させる。また外環状線を活用して、富山空港と高岡方面を結ぶ運行車両も検討したい。この外環状線化にあわせて、富山地鉄上滝線の南富山ー岩峅寺間を路面電車化して市内軌道線と直結させる。更に市内軌道線を、五福からJR高山線の新駅(安養坊付近)に乗り入れ、利便性を高めさせる。

 欧州では、中世時代に街づくりを城(ブルグ)を中心に城壁内へ集約させてきた。城壁を境に、外と中では商業と農業が機能的に分けられた事で、街の機能は文化的にも高いものとなった。欧州では、その思考を現代にも受け継がれている。富山の街づくりも、この外環状線を城壁に見立てて、外環状線内に街機能を集約させることで、都市としての魅力を高める事を目指すべきだろう。このレールブルグ(外環状線内)では、車の走行規制を行い、人を中心とした街づくりを行ないたい。

 富山外環状線の利用者確保を目的に、沿線での総合大学立地を目指したい。富山県は大学の学生数(学部定員合計)が1万2千人程度と少なく、石川県3万3千人や新潟県3万4千人と比較しても、大きく水を開けられている状況だ。この大学不足の解消を図るために、富山市内の私立高校による新規四年制大学設置を市が支援するとともに、富山外環状線の沿線に都市型大学キャンパスとして誘致を目指したい。かつて、山手線や大阪環状線の沿線に大学が多数立地したことで、鉄道利用者を確保した方法を、富山外環状線でも採用する。
 
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<『BHLS(バス・ハイレベル・サービス)の導入を!>

 富山外環状線が実現できれば、外環状線の内側にさらになる2次交通を確保する必要がある。しかし、鉄軌道のLRT整備にはそれなりの建設費用が掛かるため、ある程度の利用者見込みがなければ導入しずらい課題がある。そこで、国内ではLRT的なバス高速輸送システム『BRT(バス・ラビット・トランジット=バス高速輸送システム)』の導入を進めている自治体が増えてきた。理由は、導入費の安さだ。一般道を活用できて、車両も一般的な路線バスではじめられる。しかし、BRTは定時運行性や速達性に乏しく、モビリティデザイン的にもバスというイメージを脱却できていない。名称はBRTという新しいイメージはあるが、いざ導入すると、これまでの路線バスとの違いを感じられないケースが多い。
 先行する欧州では、このBRTが抱える課題を改善させた『BHLS(バス・ハイレベル・サービス)』が登場しはじめている。これは、BHLSの専用道路を整備させたことで、定時運行性を確保し、高速運転で速達性を高め、2連結から4連結バスによる大量輸送を可能にしたものだ。
 また名古屋市では、BHLSに近い構想の『SRT(スマート・ロードウェイ・トランジット)』を、中央リニア新幹線開業時までに導入する計画を進めている。これは、LRTのような乗り心地の車両開発とBRTのような道路網を活用するイメージと言われ、既存鉄道や地下鉄を補完して都市の回遊性を高めることが目的とされている。
 SRTのモデルとなったのが、フランス『ルーアン市』のTEORだ。TEORは、一般的なBRT(専用バスレーン)を進化させて、一般道路からバスレーンを完全分離させた専用路線化したバスシステム。LRTに匹敵する定時制と輸送力を実現させている。また既存のLRTは、市街地で地下鉄化させるなど、高い公共交通網を構築している。
 
 BHLSによって、富山外環状線の内側に2次交通ができることになる。BHLSの実現は、LRTと並んで象徴的な街づくりとすることができるだろう。山手線や大阪環状線の内側は、地下鉄ネットワークが整備されたことで、2次交通の利便性は高く山手線や大阪環状線の利用者を確保する効果がある。富山外環状線を実現させるためにも、富山外環状線内側の2次交通『BHLS専用道路ネットワーク』を整備する意義は高い。つまり、東京・大阪の環状線内の地下鉄網が、富山市ではLRTとBHLSのネットワークで同じような役割を持たせるのだ。これによって、富山外環状線の内側では、公共交通機関だけで都会的な生活できる環境が可能となる。『富山市なら、東京や大阪と同じ生活ができる』イメージづくりは、とても重要となる。
 BHLSで導入する車両は、日本初となる3連結バスの完全な自動運転車両としたい。バス運転手の不足が深刻な状況で、改善は難しい状況だ。新設のBHLS専用道路の整備と、既存4車線道路の2車線をBHLS専用レーン転用を組み合わせる。自動運転車両の導入を図かりたい。バス運転手の不足が深刻な状況で、改善は難しい状況だ。『BHLS専用道路ネットワーク』を、全国初の完全自動運転路線として実現できれば、全国に与えるインパクトは極めて大きいだろう。専用道路・専用レーンはカラー舗装を行い、一般道と視覚でわかるようにすると同時に、BHLSの車両は、このカラー舗装に沿って自動運転を行う。また、BHLS路線では、無散水式融雪装置を完備させて、積雪時にも強い路線としたい。
 料金支払いシステムは、各停留所に改札ゲートを設けて、バスの車外で支払いする事で、BHLSの定時運行を高めさせたい。車外支払いは、LRTでも導入を検討したい。料金は一律として、利便性を優先させる。運行間隔は、日中は10〜15分間隔、ラッシュ時は7〜8分間隔を目指す。
 
 

<富山駅に長庇を兼ねた『ペデストリアンデッキ』の実現を!

 

 新幹線で富山駅に降りる訪問客は、富山駅周辺で過ごす駅滞在時間は極めて短い。およそ30分から最大1時間半ほどだ。一方、金沢駅では、駅周辺が目的地化されており、想定される駅滞在時間は、1時間から最大4時間程度だ。富山駅周辺でも、滞在時間をいかに延ばすかが、これからの課題と言える
 
その中で特に問題なのは、富山駅の『人動線の悪いさ』だ。駅周辺の施設へスムーズに移動できない、あるいは距離があるという致命的なネックが『人の回遊性』を生まずに、駅なかや駅前の賑わいを損ねている原因となっている。その為、駅前の商業施設は空きテナントが目立ってきた
 
この改善として考えたいのは、駅前の各ビルを2〜3階で結ぶペデストリアンデッキの設置だ。富山駅を軸に、駅前周辺を取り囲む『コリドー型のペデストリアンデッキ』ができることによって、人々を駅前道路を挟んだCIC側にも向かわせる事が可能となるだろう。イメージとして参考にしたいのは、仙台駅前のペデストリアンデッキだ。総延長が約1800メートル、総面積は約1万4000m2に及び、日本最大のペデストリアンデッキだ。仙台駅から四方のビルを結び、1日の通行量は25万〜30万人とも言われている。富山駅前でのペデストリアンデッキは、長庇の役割を兼ねたい。ペデストリアンデッキの下も歩道とすることで、雨や雪の日でも、快適に移動できる環境を構築する。猛暑の夏でも、日除の空間としても活用できるだろう。ペデストリアンデッキで結ばれるビルでは、2〜3階に出入口を儲けることで、富山駅前に多重空間を造りたい。商業ビルは上層階への顧客誘導が課題な為、多層階で出入りができる多重空間の実現は、『人動線の改善』や『人の回遊性に繋げる』こととなり、その意義は大きいと言える。
  
<富山駅直結の『商業ゾーン』実現を!

 
 富山駅前には、JR西日本が中心に商業施設の再編が進んでいる。新しく商業施設として『マルートとやま』が開業した。残念ながら売り場面積は4千平米ほどで、かなり狭い商業施設となったため、持続可能の商業施設となるのか心配である。また、JR西日本では『マリエとやま』のリニューアルも取り組んでいるが、現状は先行きが不透明な状況だ。『マルートとやま』と差別化を図るためにも『マリエとやま』には目玉となるキーテナントを期待したい。たとえば、家電量販店ヨドバシカメラのマルチメディア館を誘致できれば、これまでにない魅力の要素ともなるだろう。さらに、富山市の第2市役所として活用されている『CIC』に関しても、今一度、商業施設として再生できれば富山駅前は魅力的なゾーンとなる可能性がある。できればJR西日本で再生を目指すことも検討すべきと考える。CICの地下1階から3階までを商業ゾーンとして再構成させ、ここにもキーテナントとして、創業者が富山県出身の『マルイ』が誘致できれば、マリエ・マルート・マルシェ・マルイと『4M』エリアとして、魅力的なエリアに生まれ変わることも可能ではないだろうか。
  
 魅力的な都市には、駅直結の百貨店が多い。大都市では、新しい百貨店がほとんど駅直結型だ。札幌の大丸、名古屋の高島屋、京都の伊勢丹、大阪の大丸・阪急・阪神、福岡の阪急。これらの百貨店では、デパ地下が充実している。生活鉄道に直結していることで、日常からデパートを利用する習慣が根付いている。ところが、地方都市では駅直結の百貨店が、極めて少ない。どうしても、地方の百貨店は昔ながらの商店街に立地しているケースが多いからだ。百貨店を目的に、わざわざ足を向ける必要がある。これが車社会となった地方都市では、苦戦する原因となっているのだ。しかし、地方でも主要駅の利用者は、いまでもそれなりにある。
 現状は、富山駅に百貨店の実現はハードルが高い。しかし、デパ地下のようなエリアは構築したいものだ。富山駅の北口には、駅直結とできる未開発の空間がある。北口の西側エリアが活用できるだろう。現在はこども向け公園として暫定的な活用をされているが、ここにデパ地下のような施設を設けたい。惣菜・弁当・スイーツ・有名菓子・酒や日本海の幸が一堂に集まる生鮮市場として、日本海側最大級の駅直結型デパ地下的なイメージの施設を実現したい。こおん施設は、欧州型の大規模市場を参考に、金沢の近江町市場に負けない市民が日頃から買物ができるような大衆市場を目指す事ができれば、富山駅を観光駅とする事も不可能ではないと考える。
 
 あと、駅周辺で不足しているアイテムが、コト消費の施設だろう。シネコンやボウリング場などのスポーツ施設などがあれば、富山駅周辺で長時間の滞在を実現できるだろう。駅周辺で人が多くいるという演出が重要だ。
 
   
    ↑JR長野駅
 
↑JR博多駅
 

 
<都市間競争の負け組『富山飛ばし!』の解消を目指せ!>
 
 北陸新幹線開業後、あらゆる点で深刻な『富山飛ばし!』がおこっている。長野市・新潟市から、次は富山県を飛ばして金沢市に向かう。例えば、著名アーティストのコンサートや有名イベントに全国商業チェーン店など、いまや富山県に遊べない体験できないことは、隣県に行かないといけない状況だ。特に、富山市では観光面で『富山飛ばし』が深刻だ。北陸新幹線開業後、富山市でも観光客は増加傾向にある。だが、長野市・金沢市に比べると、かなりの見劣りがする。さらに、敦賀駅延伸後は福井市が訪問観光客を大幅に増やしているのに対して、富山市だけが苦戦して格好だ。その大きな原因は、富山駅に降りたっても、訪れたくなるような観光スポットがほとんどないことにある。現状は、環水公園や岩瀬の森家ぐらいだ。気軽に市電に乗って、観光できるスポット整備が必要だろう。
 
<観光スポット整備『松川辺りを屋台街に』>
 
 昔の富山駅では、夜になると屋台ラーメンが並んでいたが、富山駅の再整備で姿を消した。もし、この駅前屋台ラーメンが残っていたら、間違いなく観光スポットとなっていたはずだ。いまでも、駅前屋台ラーメンを懐かしむ声が市民から聞こえる。つまり、この事は屋台というものに富山市ではニーズがあるともいえるだろう。 
 全国的にみて、屋台と言えば福岡市というイメージがある。その一方、福岡市以外で屋台の街というとイメージできる都市がほとんどない。福岡市では、屋台を観光スポットとして育ててきた経緯がある。ノウハウの蓄積も高い。富山市が、福岡市についで『屋台の街』として観光スポットとできれば、行ってみたい場所に選ばれる可能性がある。 
 富山市で屋台が似合う場所がある。それが、松川辺りだ。県庁から市役所にかけて、松川の土手を夜間は屋台が立ち並ぶようになれば、賑わいのある空間となるはずだ。特に、電車通りを挟んで屋台があれが、市電に乗って市民も屋台を楽しめるようになるだろう。
 
城址公園に『常設の野外音楽堂』を!
 
 富山市が観光都市になるには、富山市にやっくる・やってこなければならないという理由が必要だ。ここにしかない施設がある。ここにしかできないイベントある。そういう仕掛けづくりを行っていきたい。そこで考えたいのは、富山市の中心にある富山城址公園に、日本海側最大の収容人数3,000人『常設の野外音楽堂』を設けたい。この規模は、東京の日比谷野外音楽堂や大阪城音楽堂に匹敵する。実現すれば、有名アーティストのコンサート誘致も可能となるだろう。金沢では、大都市にしかなかったライブハウス『Zepp』の誘致に成功している。今後、富山を素通りするアーティストがさらに増えることが予想される。富山市に活気をもたらすためには、金沢にはない魅力ある野外音楽堂があれば、十二分に対応できる。
 
『越中すし道場』で、富山といえば寿司を体感できるゾーンを!
 
 『富山といえば寿司』を、富山県ではブランド化しようと取り組んでいる。しかし、このブランド化が極めて難しい。何故なら、寿司を売りにしている都市が、全国にはたくさんあるからだ。特に、北陸では『寿司といえば金沢』というイメージが定着してしまっている。それでも、『富山といえば寿司』を目指すのであれば、寿司の観光スポットをつくりしかないのだ。北海道の小樽市は、寿司の街として有名だ。かつては、市内に寿司屋が200店舗を数えたという。いまでも120店舗ほどが営業しており、そのうち15店舗が集中して店を構える『小樽寿司通り』は、観光スポットとして魅力ある場所となっている。札幌のらーめん横丁なども観光スポットとなっているが、富山市でも寿司店舗を集中的に出店したエリアがあれば、寿司といえば富山として観光スポット化も不可能ではないかもしれない。
 城址公園周辺に県内外の有名すし店を集めた一角を整備して、『越中すし道場』 (15店舗規模) とすることで、全国に売り出すことも検討できないだろうか。北陸の海の幸といえば、金沢の近江町市場が連想され、富山はその壁を破れないでいる。新しい名所をどう創り演出するかが、富山の大きな課題といえる。
 
大手トランジットモールを常設化!
 
 路面電車の環状線を更に強化する必要もある。大手モール・国際会議場・市民プラザ・全日空ホテル・大和百貨店を活かすという点で、大手モールの「完全なトランジットモール化」の実現は魅力的だ。現在は年数回、特別な時にだけに、トランジットモールが行われている。どちらかといえば、トランジットモールというよりは歩行者天国という感じだ。これを常設化できれば、真の「トランジットモール」と言えるようになるが、実現には大きなハードルがある。周辺住民の理解を得られなければ、実現は難しい。周辺住民の不安要素をひとつひとつ取り除いて、しっかりとした「大手トランジットモール」が実現できれば、富山市のブランド化に繋がるだろう。全国的にも、トランジットモールの実現を模索する動きがあるが、全国初のLRTを実現させた富山市のプライドに賭けて、全国屈指のトランジットモールを創り上げて欲しいものだ。 
  
 富山城址公園の魅力を高めるこれらの施策を実現させていく為に、このエリアに特化したまちづくり会社を設けることも検討されたい。
 

↑福岡博多屋台

↑仙台駅ペデストリアンデッキ
 

↑ロサンゼルスにある世界最大1万8千人収容の野外音楽堂『ハリウッドボウル』
 

<大和百貨店の強化『日本海側最大のデパ地下』実現を!

 

 県内で唯一の百貨店となった大和富山店(売場面積 約2万5千m2)。街なかへの回帰を目指すには、大和富山店の強化が急務と考える。その為には、平日から街の賑わいを確保する必要だ。その鍵となるのはデパ地下の強化だろう。そこで考えたいのは、現在の店舗と総曲輪アーケードを挟んだ向かい側にフェリオ新館を設けること。新館の地下を大和のデパ地下拡張エリアにあてるのだ。
 参考にしたいのが、浜松市にある『遠鉄百貨店』。かつて浜松市には4つの百貨店があったが、いまや市内唯一の百貨店となっている。遠鉄百貨店は、本館(売場面積2万2千900m2)と歩行者道路を挟んで新館(売場面積1万2千m2)がある。地下階で、本館と新館が繋がっており、大都市の百貨店並のデパ地下が広がっている。平日から高い集客力を誇っており、大和富山店も同様な形態を目指したい。『日本海側最大のデパ地下』が実現できれば、広域からの集客につながるだろう。
 フェリオ新館は、地下1階から4階までを売場面積で1万5千m2規模の商業スペースとしたい。デパ地下以外に、ファストファッション系ショップ(GAP・H&M・ユニクロGU・無印良品・ZARA・ハンズ)などを誘致することで、既存の大和ではカバーできなかった若年層の取込を図りたい。また、5階にはコト消費の強化を目指すために、富山県にはまだない『都市型プラネタリウム』も併設したいものだ。上層階にはマンションなどを設けて、採算性の高めたい。
 また、大和富山店のブランド力も高める必要がある。金沢の大和本店は、商業地のエリア名を使った『香林坊大和』としているが、富山でも総曲輪のブランド力向上を目指して、名称を『総曲輪大和』に変更することを期待したい。
 

↓JR浜松駅前にある遠鉄百貨店

↑→高松市の丸亀商店街


 


<カナルパーク(富岩運河環水公園)を全国区のブランド化
 
 北陸新幹線で富山駅を訪れる観光客をいかに増やしていくか。その為には、富山市内に観光地を増やす必要がある。全国区のブランド化ができる可能性があるのは、『カナルパーク(富岩運河環水公園)』だろう。一時期、世界でもっとも美しいスターバックスがある公園として、全国での知名度が上がったが、その後はさほど注目されていない。問題なのは、カナルパークという名称の浸透がまだ低い点だ。もっと、カナルパークという名称を、目にする耳に聞くようにする必要がある。そこで、カナルパークの周辺施設を、積極的に名称にカナルパークをつけていく必要性がある。まずは、県の施設で名称変更したい。カナルパークは富山県立美術館があるが、名称自体が富山県立という固い印象で、とてもお洒落感がない。名称からも、どこにあるかわからない。そこで、金沢21世紀美術館の名称にも負けないように、富山県立美術館から名称を『富山カナルパーク美術館』に変更してはどうだろうか。名称からも場所がわかり、印象も柔らかく、訪れたい印象を与えると考える。
 また、カナルパークの運河沿いには、開発できるエリアも多い。ここを、文化ゾーンとして、大学、図書館、工芸工房などを整備することで、回遊性を持たせることも必要だろう。普段から、カナルパークを歩く人を増やしていきたいものだ。
 運河沿いの道路延伸も重要だろう。現状は、国道8号線の手前で終わっているが、岩瀬まで延伸させることによって、観光ルートにもできると考える。訪れたい場所として、カナルパークを、どう演出するかが大事となる
  
<『富山市立カナルパーク大学』の実現!

 
 美しく整備されたカナルパークだが、この場所を全国的な知名度を上げていくために、『富山市立カナルパーク大学』の設置も期待したい。富岩運河沿いの興人町北エリアにある空きスペースを、大学キャンパスとして活用することで、カナルパークの魅力アップを目指す。大学生や教職員が富岩運河を散策したり、カナルパークでのイベントを行うようになると、一体の賑わい演出に繋がるだろう。
 大学の学部は、これまで富山市が取り組んできた事業を活かしたい。『外国語学部』・『デザイン造形学部』・『都市環境学部』の3学部を想定したい
  
<2連結バスを活用した『BRTカナルパーク線』の実現!

 
 カナルパークを富山市屈指の観光エリアとするために、富山駅からカナルパークへの移動手段を充実させる必要がある。理想は、市内軌道のLRTをカナルパークまで延伸させたいが、まずは2連結バスを使った『BRTカナルパーク線』の実現を目指したい
 ルートは、城南公園(富山市科学博物館)ー星井町ー千石町ー山王町ー総曲輪大和ー城址公園ー富山市役所ー新桜町ー富山駅ーオーバード中ホールー富山市総合体育館ーカナルパークー赤十字病院ー県立美術館ー富山製紙ー太平洋製鋼ー(新設)市立カナルパーク大学ー富岩運河中島閘門として、BRT専用のバスレーンを設ける。この区間を15分間隔で運行させる。
カナルパークの魅力アップを目指す。BRTの利用者が増えたなら、最終的にはBRTから市内軌道のLRT延伸で再整備を図りたい。

 

↑名古屋市の新路面交通システムSRT
 

  
<『立山山麓リゾート』の全国ブランド化を!

 
 富山市は前出の通り、観光資源が乏しい。だが、全国ブランド化できる可能性のある場所がある。それが、極楽坂スキー場とらいちょうバレースキー場からなる『立山山麓スキー場』だ。この場所を全国的な知名度を上げる必要がある。課題なのは、名称にスキー場と付いている為、通年で楽しめるイメージが弱い。そこでまず取り組みたいのは、
名称を変更して『立山山麓リゾート』とすることだ。スキー以外でも楽しめる場所として、全国発信していく。また、隣接するあわすのスキー場も、立山山麓リゾートに取り込むことで、巨大リゾートエリア感を演出したい。
 年間の入り込み観光客は、現状は3スキー場合計で30万ほど。年々減少してきているが、新しい価値を加えることでV字回復は可能だと考える。鍵を握るのは、大手資本の進出だ。その呼水となるような『国際的なイベント誘致』は、大きな起爆剤となるだろう。
  
 
<冬季オリンピックの招致>
 
 長野県では、長野オリンピックの誘致に合わせて『長野新幹線』『松本空港のジェット化』『上信越自動車道の全線開通』『安房トンネル開通』『白馬長野有料道路』『五輪大橋有料道路』などのインフラを一気に実現させた。あの時、何故富山県は立候補しなかったのか。富山県は、オリンピックを開催する器ではないと、自ら判断したからとも思える。いわゆる富山県の風土である「富山でちゃ無理やちゃ」という、後ろ向きの姿勢からではないだろうか。富山市よりも人口が少ない長野市でも五輪が開催できているのにだ。2030年の冬季オリンピック日本招致は、札幌市が国内候補地に決まっていたが、北海道新幹線の札幌開業の目処が立たないことから、五輪招致から撤退した。もし、2030年の冬季オリンピックが富山で開催となっていたならば、北陸新幹線大阪開業も2030年に決まっただろう。それだけに、富山県の取り組み方が劇的に変わらないと、富山県は単なる田舎都市で終わってしまう。
 今一度。富山市が中心となっての『冬季オリンピックの招致』を期待したい。その場合、2038年ないし2042年の招致を目標としたい。冬季五輪の招致ができれば、懸案だった『北陸新幹線の大阪延伸』や『北アルプス横断道路』『富山高山連絡道路』「JR高山線のスーパー特急新線」などの実現も視野に入ってくる。
 冬季五輪の招致に向けて、事前に冬季の国際大会招致を行い、実績を積む必要がある。アジア冬季競技大会であれば、過去には札幌市で3回、青森で1回、開催されている。一方、ユニバーシアード冬季大会は、1991年に札幌で1度しか開催されていない。いすれかの大会を招致して、冬季五輪への足がかりとしたいものだ。その為には、しっかりとした競技会場を確保しないといけないだろう。
 
<競技会場案>
 
(富山地区)
 ・アルペンスタジアム(増設改修35,000人収容+仮設20,000人収容=ドーム化)
   ー開閉会式・フリースタイル(エアリアル)
 ・[新設] オリンピックスタジアム(常設20,000人収容=開閉ドーム)
   ースピードスケート
   ※大会後にサッカー専用スタジアムに改修
 ・[新設] オリンピックアリーナ(常設10,000人収容)
   ーフィギア・ショートトラック
 ・富山市総合体育館(既存5,000人収容)
   ーアイスホッケー
 ・富山県総合体育センター(既存3,024人収容)
   ーカーリング
 
(魚津地区)
 ・ありそドーム(既存5,500人収容)
   ーアイスホッケー
 
(立山山麓地区)
 ・[新設] 大品山アルペンリゾート(大品山山頂周辺 仮設45,000人)
   ーアルペン(滑降・スーパーG・複合)
 ・粟巣野スキー場(仮設15,000人)
   ースノーボード(ハーフパイプ)
 ・らいちょうバレー(仮設20,000人)
   ーアルペン(大回転)
   ーフリースタイル(モーグル・ハーフパイプ・スキークロス、スロープスタイル)
 ・極楽坂スキー場(仮設20,000人)
   ーアルペン(回転)・スノーボード(大回転)
 ・富山県スキージャンプ場(改修25,000人+仮設20,000人)
   ースキージャンプ・ノルディック複合(ジャンプ)
 
(牛岳温泉地区)
 ・牛岳温泉スキー場(仮設20,000人)
   ークロスカントリー・バイアスロン・ボブスレー・リュージュ・スケルトン
 
(大会本部およびプレスセンター)
 ・富山県テクノホール(東館・西館)
 
(選手村)
 ・富山空港および富山南総合公園周辺に設ける
 
 これら既存施設を極力流用する事で、運営費を抑えることができる。交通インフラとして、地鉄立山駅ー粟巣野間と粟巣野ー大品山山頂(標高1404m)間に、ロープウェイを新設したい。実現できれば、立山山麓リゾートが国際的スキー場として、アジアを中心に誘客に繋がるだろう。
 だが、暖冬でも雪不足を心配しなくてもよい会場の確保が必要となる可能性もある。そうなった場合は、有峰湖周辺や剱岳山麓の馬場島周辺に、アルペン競技会場を新たに整備して、本格的な山岳リゾートのスキー場とすることも検討しておきたい。
 
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<『富山空港』の魅力アップは急務!

 
 北陸新幹線の開業で、富山空港の利用者は激減している。年間利用者が最大時に130万人だったものが、30万人台まで落ち込んだ。富山空港は富山にとって、空の玄関口であるが、もともと河川敷空港ということで、滑走路は2000メートルしかない。また、滑走路には誘導路もないなど、国際線誘致にも苦戦している。課題は多いが、まずは日頃から県民が空港に訪れたくなるエリアへ変えていく必要があるだろう。もともと空港周辺には、県総合体育センターや空港スポーツ緑地陸上競技場、県テクノホールなどがある。しかし、空港ターミナルと、これらの施設は一体化されていないため、各施設の利用者は空港ターミナルには訪れない状況だ。日頃から空港ターミナルに訪れたくなるエリアにする為には、集客力の高い施設を新設して、既存の施設も含めて一体化させる必要があるだろう。空港課題なのは、名称にスキー場と付いている為、通年で楽しめるイメージが弱い。

  
 
<『トリプルぽーと』で広域集客化>
 
 富山空港が魅力的なエリアだと訴求させるには、イメージづくりが重要だ。どんなイメージが持たせるか。富山空港に行けば、いろんな楽しい施設がある。いろんなことで1日楽しめる。空港ターミナルで飛行機を見て、スポーツを汗を流し、イベントを見て周り、ショッピングモールで買い物をする。そういうエリアへ進化させたい。
 
<空港周辺の魅力アップ>
 
(富山空港の強化)
 ・富山空港に宿泊施設『エアポートホテル』を併設させる
 
(ショッピングモールの誘致)
 ・三井不動産系のショッピングモール『ららぽーと』を誘致する
 
(テクノホールの強化)
 ・テクノホールの強化として、第3展示場を新設させる
 ・空港との一体感を演出する為に、『メッセポート』に名称変更を検討する
 
(サッカー専用スタジアムの新設)
 ・J1仕様2万人収容クラスのサッカー専用スタジアムを建設する
 ・開閉屋根を併設することで、通年利用と大規模イベントを可能にさせる
 
 富山エアポート・ららぽーと・メッセポートの『トリプルぽーと』として、空港エリアの知名度を高めたい。課題になるのは、交通アクセスの改善だ。既存の空港道路や県道69号線の四車線化と新設道路の整備が必要だろう。また、都心部と富山空港を結ぶ公共交通システムの強化は必須となる。まずは、富山駅-都心部-富山空港-県総合運動公園間に、BRTを導入したい。15分間隔での運行とすることで、時刻表がなくても気軽に利用できるイメージを持たせたい。将来的には、あいの風とやま鉄道による『富山環状鉄道』の空港乗り入れを目指す。
 これらの施策を実現させるには、県と市に大手資本の連携が重要となる。実現できれば、富山空港エリアは全国から注目されることになり、知名度アップに繋がるはずだ。
 
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