<夢のある街を目指せ!>
 
 富山県は、若者の流出や少子化による人口減少に悩んでいる。特に、若い女性の県外流出が深刻だ。何故、そうなってしまうのか?。その根本的な原因には、富山県に魅力を感じられず、将来性を見出せないという問題が横たわっている。富山県で夢を語っても、「富山では無理やちゃ」「そんな夢は東京に行かんとダメやちゃ」となってしまう。あるいは、「あんたいつまでそんなこと言っとるがけ」と否定される。また、富山県の将来像を語っても、「なぁ〜ん、富山はこのままでいいがいちゃ」となる。その風潮が、多くの県民に浸透している。しかも、政財界までもが「富山では無理だ」や「富山だとこの程度が限界」となってしまう。つまり、富山で夢を語る事ができないのが現状だ。当然、夢をみるという事もこの県では冷めている。
 若者が、夢をみたり夢をかなえたりするなら、富山県を出て行くしかないとなる。いくら富山県が住みやすい街だとアピールしても、夢のない街が魅力と感じるだろうか?。この根本的な問題を解決しない限り、富山県は衰退を加速させるだけだろう。


『夢語れる街へ』『夢みれる街へ』『夢かなう街へ』『夢のある街へ』『夢があれば、街は輝き出す』

 富山県は、今こそ
『夢を追いかける』ことに拘る時ではないだろうか。夢がある街なら、若者は出て行かない。夢かなう街なら、人が集まってくる。夢を軽くみてはイケナイのだ。

富山県に日本版『自由ハンザ都市』の実現を!
  
 自由ハンザ都市は、バルト海の海上交易で発展した貿易都市だが、同じように日本海の海上交易で発展したのが、北前船による寄港都市だろう。欧州は『ハンザ同盟』として、王権から独立した自治が認められ、交易により莫大な富と文化を形成した。その威光と誇りは、『ハンブルグ』や『ブレーメン』のように、現代にも受け継がれている。一方、北前船交易では、寄港都市に『町衆』の自治や文化が栄えてきた。その多くが、今日の日本経済を支える企業などに受け継がれている。
 ハンザ都市と北前船寄港都市は、とても類似した自治や文化をもっていたと考えられる。しかし、ドイツではハンザ都市が現代でも残ったが、日本の北前船寄港都市は衰退している。この現状を富山県から変えていきたい。現代に、独自の都市国家と都市文化を蘇らせるのだ。それが、
富山県版『自由ハンザ都市の実現』にある。
 

 
富山県と全ての県内市町村が合併する事で、新しい形態の自治体(地方国)『越中都ーあい都ー』を実現する。新しい地方国は、県と市の自治機能を兼ね、道州制で検討されている権限・財源を確保する。そして、「都市国家」と「地方政府」の実現を目指す。
 将来的には、ドイツの『ハンブルグ』や『ブレーメン』のように、都市でありながら州でもある『都市州』を目指したい。ドイツの『自由ハンザ都市ブレーメン』は、人口66万人足らずで連邦州のひとつとなっている。越中都(富山県)は、ブレーメンのような立ち位置を目指したい

富山県に『副首都』の実現を!

 かつて、2010年までに日本の首都を遷都する構想があった。当面、東京から半径300キロ圏内へ国会議事堂を移転させようというもので、2000年春には移転候補地として北東地域・東海地域・三重畿央地域に絞られた。しかし現在は、景気の大幅後退や東京都の反対から立ち消えとなっている。
 
現在、大阪府で東京を補完する『副首都』機能の誘致を表明している。しかし、東海・東南海・南海の巨大地震は、関東から東海・関西・西日本の広いエリアが同時に被害を受ける可能性が高い。東京の補完機能が大阪にあっても、同時に機能停止しては意味がない。そういった意味で、東京の首都機能を補完できるのは、東京・東海・関西へアクセスが良く、太平洋側で想定される大規模災害の被害を比較的に少ない日本海側で設置すべきだろう
 
そこで、富山県が『副首都』の誘致に名乗りをあげるべきだと考える。富山県の地理的な立地条件として、もっとも相応しい場所だと考える。実現に向けては、まず取り沙汰されている『防災省』の富山県誘致を実現させて、これを足がかりとして富山県に『副首都』機能の誘致実現を目指したい
 


NPB(日本野球機構)のプロ野球球団を富山県で実現を!
  

 富山県に、NPB(日本野球機構)の本格的なプロ野球チームが実現できれば、全国区の地域として大きなアドバンテージを持つことができる。この実現には、大きなハードルはあるが、まったく不可能ということはない。実現するには、ふたつのケースが想定される。ひとつ目は、現在のNPB(日本野球機構)加盟チームを誘致する。ふたつ目は、NPB加盟チーム数を増やすこと。現在の12チームから16チームに増やそうという機運もある。
 
 富山県でNPBチームを実現させるには、富山県単独では厳しいのは確かだが、ホームタウンの立地条件で可能性が出てくると考える。その鍵を握るのは、北海道北広島市に誕生した新球場『HOKKAIDO BALLPARK』だ。北海道日本ハムファイターズの新しいホームスタジアムは、札幌市からは20キロ以上離れた場所に建設された。札幌駅ー北広島駅間は、約24キロある。しかも、北広島市は道庁所在地ではない人口5万人あまりの都市になる。チーム名も札幌の都市名ではなく、北海道を名乗っているのも重要な点といえるだろう。広いエリアを対象としたチーム名は、他にも東北楽天イーグルスがある。
 富山県でNPBチームを実現させるには、北陸を名乗ったチーム名と、ホームスタジアムを富山市や金沢市ではない、第3都市に『北陸ボールパーク』を設けることがポイントになると考える。富山市と金沢市の距離は直線で約52キロ、富山駅と金沢駅の在来線では約59キロほど。この2都市の間にある、射水市・高岡市・砺波市・小矢部市・津幡町・かほく市・内灘町の人口を加えると、富山市から金沢市までのエリア『北陸メガロポリス』には、人口140万人が住んでいる。これだけの人口規模であれば、十分にNPBチームのフランチャイズとなれるだろう。 
 プロ野球の球団運営には、年間で最低でも40億円は掛かると言われている。企業の広告塔的な役割があるとはいえ、ある程度の観客動員による収入が必要ともいえる。年間120万人の観客動員が確保できれば、他の地域の球団と遜色がなくなる。週末や休日の観客動員が2万5千人、平日ナイターが1万5千人となれば、年間120万人の目標に手がとどく。
  
(大手資本によるプロ野球球団の富山県で実現を!)
 
 NPB加盟チーム数が増えることを想定して、現在のプロ野球独立リーグチーム『富山サンダーバーズ』と『石川ミリオンスターズ』を合併した、『北陸〇〇(企業名)サンダーバーズ』を創設する方法が考えられる。いずれにしても、両県の県庁所在地ではない場所がホームスタジアムにしないと、両県民が地元のチームという意識を持たないだろう。 
 また、NPBチームの実現には、大手資本のオーナーチームとする必要がある。現在もNPB加盟チームは、大手企業が運営を担っている。そのためには、大手資本の誘致は欠かせない。今後、プロ野球チームを運営できそうな企業となると限られてくる。想定される企業で最有力なのは、サイバーエージェントだろう。Jリーグの町田を買収後、J2からJ1に昇格させて優勝争いまでできるほどのチームに育て上げている。サイバーエージェントは、ネット動画配信のAMEBAも抱えており、スポーツの配信コンテンツとしても、プロ野球の球団所有は視野に入ってくるのではないだろうか。この他に可能性がある企業としては、B1リーグの島根を持っているバンダイナムコや、外資系ではJリーグの大宮を買収したレッドブル、ネット配信をしているamazon、Netflixなどがあげられる。また、中国系のBYD、Xiaomi、ハイアールなども可能性があるのではないだろうか。いずれにしても、こういった魅力ある企業の誘致は、『行政や政治のトップセールス』に掛かっている。大手企業がチームオーナーとして誘致できれば、必ずその企業の関係する工場やサービス事業も県内への立地が見込めることになるだろう。
 
【北陸NPBチームのボールパーク候補地に『石動駅隣接地』を!】
  
 北海道北広島市の『 HOKKAIDO BALLPARK』をモデルに、北陸でNPBチームの『北陸ボールパーク』を実現できる可能性がある場所を考えると、もっともベストな場所が、小矢部市の石動駅周辺だ。富山県と石川県の県境にある都市であり、この場所であれば両県民が、『地元のNPBチームだ』という意識を持ってもらえると考える。
  
 石動駅は、金沢駅からだと在来線で24.6キロと、ほぼ札幌駅ー北広島駅の距離感と一致する、また、高岡駅からは16キロと近い。ただ、富山駅からは34.8キロと距離がある。この課題を解決するために、石動駅近くを走る北陸新幹線に新駅『新石動駅』を設けることも考えたい。実現すれば、新幹線駅からスタジアムまで、わずか徒歩0分で結ばれる。つまり、『日本で最も新幹線駅から近いドームスタジアム』となる。かつて、小矢部市では新幹線駅設置を目指したこともあったが、金沢や新高岡に近いということで実現しなかった。しかし、金沢-新高岡間が39.7キロに対して、小松-加賀温泉間が14.5キロ、加賀温泉-芦原温泉間が15.4キロ、芦原温泉-福井間が18.0キロ、福井-越前たけふ間が19.0キロと駅間隔が極めて近い。仮に、金沢 -新高岡駅間に新石動駅を設けたとしても、新高岡-新石動駅間が16キロ程度、新石動-金沢間が24キロ程度あり、小松-越前たけふ間にある駅間隔と比較しても、十分な駅間距離が確保できていると言える。石動にNPBチームのホームスタジアムができれば、新幹線駅の実現に向けた条件が整ってくる。新幹線の新駅『新石動駅』が実現すれば、富山駅からはわずか15分、金沢駅からは9分で結ばれる。
 鉄道を利用してスタジアムを訪れる観客は、『HOKKAIDO BALLPARK』の場合で13,500人と想定されているが、これを北陸にもあてはめて考えた場合、現状の在来線輸送力では対応できない可能性が高い。そこで、石動駅の改良が必要となる。現在、石動駅は3つのホームがあるが、引き込み線などを改良すれば、ホームを5つにするも可能だ。実現できれば、石動駅始発・終着の野球観戦用臨時列車を運行できるようになる。また、北陸新幹線の輸送力を加えれば、十分な輸送力を確保できるだろう。しかも新幹線であれば、富山駅以東の新潟県や金沢駅以西の福井県からの誘客も見えてくる。
 
 石動駅での新しい球場『北陸ボールパーク』のイメージは、規模や内容もできるだけ『HOKKAIDO BALLPARK』に近いもので想定したい。
 『HOKKAIDO BALLPARK』は、コンセプトが、国際競争力を有するライブ・エンターテイメントとしての『世界がまだ見ぬボールパーク』。開閉式屋根と天然芝フィールドを備えた、約3万5千人収容の新スタジアムは、JR線の駅に直結する。建設費は600億円といわれ、温泉スパやバーベキューをしながら試合を観戦できるほか、ショッピングやオープンカフェなど日頃から楽しめるボールパークとなっている。しかも、この球場の素晴らしい点は、球場のデザイン設計を米国テキサスの企業「HKS」が行った事だろう。レンジャーズやホワイトホックスなどの大リーグ球場を多数手掛けており、新球場はアジア最高のボールパークとなるはずだ。
 『北陸ボールパーク』でも、3万人〜3万5千人収容規模の観客席と、全面天然芝フィールドに開閉屋根を確保したい。開閉屋根は、設置スペースの制約や建設費を抑える為にも、蛇腹式の薄膜屋根として、天候不良時のみ屋根を閉じる方式とする。あと、検討したいのは石動駅および新幹線新駅と一体になったスタジアムにすることだろう。両駅から徒歩0分で、雨にも濡れずにスタジアムへ行ける構造とできれば、日本海側屈指の観光スポーツ都市になる。
 『北陸ボールパーク』の運営は、誘致する球団に運営を委ねる『上下分離方式』、もしくは『民設民営(PFI)方式』を採用したい。例えば、『 HOKKAIDO BALLPARK』は、球団の日本ハムファイターズが自社で建設した。『東京ドーム』では、球団が東京読売巨人軍、ドーム自体の運営は三井不動産が中心に行なっている。『北陸ボールパーク』でも、同様に大手資本による運営や球団が自ら運営することを目指したい。実現すれば、自治体の負担は少なく済むからだ。
 
 課題となるのは、車を利用してくる観客対応。スタジアムへ訪れる観客のおよそ半数近く(約1万7千人)は車やバスでの来場が想定される。『HOKKAIDO BALLPARK』では、4,000台の駐車場が設けられているが、『北陸ボールパーク』では2,000台程度の駐車場確保を考えたい。スタジアムにショッピングモールを併設することで、日頃から使える駐車場とする。また、『三井アウトレットパーク北陸小矢部』には、2,800台の駐車場があり、スタジアムとアウトレットパークを結ぶBRTを整備することで、車利用者を分散させることも考えたい。
 スタジアムに向かう道路整備も課題となる。小矢部市には、北陸道と能越道の高速道路に、国道8号線といった幹線道路が環状的に整備済みではある。ただ、問題なのは、それぞれの道路から石動駅へ向かうアクセス道路が脆弱である点だろう。北陸道小矢部インター、能越道小矢部東インター、8号線安楽寺インターの3インターからスタジアムを結ぶ地域高規格級の道路整備は欠かせないと考える

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北アルプス横断道路『北国自動車道』の実現を!
  

 北アルプス横断道路(富山長野連絡道)の早期実現を目指したい。現在、構想されている3ルートのうち、北陸道立山ICから馬場島ー大町に抜ける上市ルート案を採用したい。更に、時間短縮効果を考えて高速道路として建設する必要があるだろう。そこで、新設の高規格幹線道路(一般国道高速道路)『北国自動車道』として実現を目指したい。高規格幹線道路であれば、基本設計が制限速度100キロ走行となり、地域高規格道路で整備するよりもアドバンテージがある。ルートは、能越道の高岡北ICを起点に、富山新港ー富山駅北ー北陸道立山JCTー剣岳(馬場島)ー大町ー更埴JC間を基本にして検討したい。
 北国自動車道(北アルプス横断道路)の実現で、富山県と首都圏が最短で結ばれ、大幅な時間短縮が可能となる。現状は、富山ICー練馬IC間が約400キロ、所要時間は4時間半を要していた。北アルプス横断ルートの立山ICー更埴JC間、約80キロの高速道路が実現できれば、富山ICー練馬IC間は約290キロで結ばれ、所要時間が約3時間20分と1時間以上も短縮できる。そして、これまで首都圏から最も近い日本海側の主要都市は新潟市であったが、このルートが実現すれば、富山市が最も首都圏から近い日本海側の主要都市となり、企業誘致なども有利になるだろう。このほかにも、長野市・松本市との距離が大きく縮まり95キロ程となる。所要時間は長野市・松本市ともに1時間で結ばれ、長野市で1時間、松本市では2時間の時間短縮となる。その効果として期待できるのが、「富山空港」 と 「伏木富山港」 の活性化だ。物流と人流で日本海側の中心的な拠点都市となるのも可能だろう。実現までの難関となるのが、剣岳直下を建設する全長17キロの北アルプス横断トンネル。国内の道路トンネルとしては2番目の長さで、山岳の道路トンネルとしては国内最長となるが、このひとつのトンネルで齎される経済効果は図りしれない。まずは、長野県側と共同で推進させる必要があるが、隣接県の石川県・群馬県・山梨県を巻き込む運動も必要ではないだろうか。そして、2035年を目標に開通させたいものだ。
 
 現在、隣り合う富山県と長野県の間には国道がないため、北国自動車道(北アルプス横断道路)は国直轄の一般国道高速道路(高規格幹線道路)として整備させたい。事業費は、推定3千5百億円。1日の通行量は、約1万5千台を想定。
 北国自動車道(北アルプス横断道路)の実現で、富山と東京を直結する。重要なのはイメージだ。東京から富山を目指す場合、ダイレクトでいけるルートができても、様々な名称の自動車道を経由しないとイケナイ。これが、東京から富山が遠いという印象を与えてしまうだろう。この解消には、東京と富山を結ぶ自動車道名を、ひとつにしたい。かつての北国街道を踏襲する『北国自動車道』を、既存の高速道路ルートの総称という扱いとすることも考えたい。また、長期的な構想として、北アルプス横断道路と国道299号線のバイパスルートを組み合わせて、富山から東京までの新設自動車道構想も考えたいものだ。
 
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<『神岡上宝連絡道路(地域高規格道路)』の早期実現を!>


 岐阜県では、新たに『神岡上宝連絡道路』が広域構想道路として追加された。今後の検討次第で、地域高規格道路の候補路線となる可能性がある。この路線は、神岡で富山高山連絡道路と、上宝で中部縦貫自動車道と接続される。富山県にとっては、これらの路線を組み合わせることで、現在計画されている道路としては、東京へ向かう最短ルートになる可能性がある。
   
『関東北陸自動車道(東富自動車道)』の構想化   
 
(富山市ー神岡ー安房ー松本ー東京新宿まで、連続で計画されている自動車専用道路計画)
・富山高山連絡道路(富山ー神岡 地域高規格道路)
・神岡上宝連絡道路(神岡ー上宝 地域高規格道路)
・中部縦貫自動車道(上宝ー松本 高規格幹線道路)
・長野自動車道(松本ー塩尻 既存の自動車道)
・中央自動車道(塩尻ー新宿 既存の自動車道)
  
 このルートは、昭和30年代に構想された『北陸関東産業道路』や『東富自動車道』と全く同じルートだ。富山県にとっては重要な路線になるだろう。このルートであれば、富山ICー新宿IC間は約320キロとなる。肝心なのは、所要時間をどれだけ短縮できるかだ。『神岡上宝連絡道路』は、なんとしても地域高規格道路として、自動車専用道路(3種1級ないし3種2級)での整備を目指したい。実現には、富山県側から岐阜県側への要望と協力体制が必要となる。また『富山高山連絡道路』で、現在の国道41号線を流用する庵谷ー片掛間2.8キロを、新規の自動車専用道路(3種2級)に計画変更するか、国道41号線を改良して、本線の高架化と側道を新設することでの対応も期待したい。3種1級であれば、制限速度80キロとなるが、3種2級だと制限速度60キロとなり、時間短縮効果が下がる。できるだけ、3種1級を基本で考えたい。実現できれば、富山ICー新宿IC間を約4時間で結ばれる。
 この区間の整備を加速させる為には、富山から新宿までのルート全体に愛称をつけることも重要と考える。例えば、『関陸ハイウェイ(関東北陸自動車道)』や『東富ハイウェイ(東富自動車道)』とすることで、どことどこが結ばれるか、直感的にわかりやすい名称を検討したい。
 

<『地域高規格道路』を活用した高山線のスーパー特急新線の実現を!>


 北陸新幹線開業によって、富山県では大阪や名古屋に行く場合、金沢駅での乗換が必要となった。特に名古屋へは、最速で行く場合、米原駅で東海道新幹線に再度乗り換えないといけない状況だ。富山県にとっては、東京・大阪だけではなく、名古屋に行くのも便利な場所でありたい。その為には、高山線の高速化は不可欠だ。現状、特急ワイドビューひだの所要時間は、名古屋ー富山間で最速でも3時間50分程も掛かり、高速バスよりも10分以上も所要時間が掛かっている。その原因は、富山ー高山間の最高速度が85キロで、高山ー岐阜間でも最高速度が110キロと低速な点にある。しかも、山岳ルートでカーブが多く、実際の表定速度平均が50〜67キロに留まっている為だ。
 そこで、高山線を大胆に大規模改造を行い、全線で時速160キロ〜180キロの高速運転ができるようにしたい。それが、『地域高規格道路を活用した新線・短絡線整備』案になる。
 
 富山市から名古屋市には、幹線道路の国道41号線が走っている。この41号線ルートを強化させる4つの『地域高規格道路』構想がある。『富山高山連絡道路』・『高山下呂連絡道路』・『美濃加茂下呂連絡道路』・『名濃道路』により、富山市から愛知県小牧JCT間を、準自動車道路として整備が計画されている。この4つの『地域高規格道路』を整備する際に、中央分離帯を拡張して、そこに高山線のスーパー特急専用線(単線)を設けるということを提案したい。高速鉄道と道路の共用区間としては、北陸新幹線の福井県九頭竜川橋梁で、一般道路に併用されたケースがある。既に『富山高山連絡道路』では、中部縦貫自動車道高山ICー飛騨国府間(約6キロ)が完成、富山市大沢野栗山ー猪谷間(約18.6キロ)と高山市千鳥町ー久々野町間(約9キロ)で建設が進んでいる。しかし、他の区間は、ほとんど計画や候補路線の段階にあり、詳細計画が決まっていない。そこで、これからの整備区間を対象に、『地域高規格道路』として建設する際、2車線で整備する区間は、中央分離帯を拡張して、そこに鉄道を敷設できるように設計を行う。また、4車線で整備される区間は、片側2車線のどちらかに、鉄道を敷設できるよう道路幅を拡張した設計を行う。これらの区間では、最高速度160キロ〜180キロを実現させたい。小牧JTCー名古屋間は、スーパー特急専用の新線を建設する。この整備費は、およそ2千億円が想定される。実現させるには、整備新幹線と同じ手法を検討したい。整備と施設保有は、独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が行い、運営をJR東海が行うという『上下分離方式』で整備を図りたい。
 『地域高規格道路』を活用できない区間、富山駅ー猪谷駅間、飛騨国府駅ー高山駅ー飛騨久々野駅間は、在来線を電化させて対応させる。この内、越中八尾駅ー猪谷駅は、3箇所で短絡線の整備と無踏切化に路盤強化を行い、最高速度160キロ化を目指したい。富山駅ー越中八尾駅間は、路盤強化で最高速度120キロ化を図る。飛騨国府駅ー高山駅ー飛騨久々野駅間は、2箇所で短絡線の整備と路盤強化を図り、最高速度120キロを実現させる。また、岐阜駅ー美濃太田駅間も電化を図り、美濃太田駅でスーパー特急新線に接続させることて、岐阜市から飛騨・富山へのアクセスも改善させたい。
 
 この高山線『スーパー特急新線』の実現で、富山駅ー名古屋駅(256.1キロ)間は、最速1時間58分で結ぶ事ができる。富山県をハブに、三大都市圏と高速鉄道ネットワークが出来上がれば、経済的な優位性は図り知れない効果がもたせられる。
 
 


<『ローカル大学からの脱却』〜国立富山大学の名称変更〜>


 国立富山大学は、もともと旧2期校のため、大学ランクでどうしても低く見られてしまう傾向にある。また、大学名でも富山を名乗る事で、ローカル都市の大学というイメージが付いている。このような、ローカル大学から、富山大学は変革をしていかないと、全国的に生き残れないだろう。東北大学、九州大学のように、都市名からエリアを総称する大学名になれば、広域から学生を集めやすくなり、外国からの留学生の誘学も期待できるだろう。
 大学改革で、1大学法人のもとに複数の大学をぶら下げる『アンブレラ制度』が認められるようになったのを、富山大学でも取り入れたい。独立大学法人の富山大学は名称を残しつつ、現在の富山大学を2つの大学に分ける。ひとつは、富山市内にキャンパスを構える大学として『日本海大学」を設立する。大学名に、日本海を使う事で日本全国を対象にした大学イメージを持たせる。学部数は、新たに設ける学部も含めて10学部の総合大学とする。また、高岡市内にキャンパスを構える大学として『北陸芸術文化大学(高岡芸術文化大学)』を設立する。こちらは、北陸を冠につける事で、三大都市圏からの学生確保を狙う。学部数は、新設も含めて、5学部の総合大学を目指す。これらの取り組みで、金沢大学や新潟大学との差別化と、ランク逆転を狙いたい。
 
<行政による大学育成と支援『大学強化専門チーム』の新設>


 厳しい状況の大学経営をサポートするのは、行政の役割となる。その為には、県庁内に『大学強化専門チーム』を新設する必要がある。行政の財政も厳しいが、工業団地の造成や誘致企業の補助金制度のような産業育成を、大学育成にも適用していく必要がある。大学誘致にはこれまでも、大学設置に必要な用地を無償提供や補助金制度があるものの、大学育成に掛かるアフターケアが不足している。大学の増学部などに必要な新規用地や教職員確保、更に学部増設の許認可で行政職員の派遣など人的サポートをする。ハード面だけではなくソフト面でのケアが必要であろう。

<積極的な『公立大学』の実現を!>

 全国では、運営が厳しくなった私立大学を公立(市立)大学とするケースが増えてきている。私立より公立の方が、学費を抑えられることで、学生集めを行いやすいというメリットがあり、地域経済を維持するという観点からも、地元自治体が積極的に地元の私立大学に参画し始めている。北信越では、私立から公立に移行した大学には、諏訪東京理科大学、長野大学、長岡造形大学、小松大学などが挙げられる。定員割れが続いた事で閉学となった高岡法科大学などは、なぜ行政による公立化ができなかったのかと残念でならない。
 強い私学がある県は、若者から見ても魅力であり、私立大学が多い大都市にどうしても若者が流失してしまう。まして富山県では、いまだに公立志向が根強い土地柄だ。ところが、国立富山大学では、在校生の60%以上が県外からの学生で占められ、県内の学生はわずか40%も満たないの状況だ。もちろん、県外からの学生が、そのまま富山県の企業に就職してもらえれば良いのだが、現実はほとんどの学生が、東京の企業や出身県の企業に就職して、富山県に残らない。これが致命的な問題として横たわっている。
 如何にして、富山県に大学を増やすのか。理想は私立大学だが、ここは行政による複数の『公立大学』を実現していくしかないだろう。富山市・高岡市・射水市が、それぞれ大学を作る。ただ、単に市立大学とするのではなく、それぞれの地元にある私立高校と共同で設立する公設民営型の『公立大学』を実現させることで、地元の若者が県外に流出することを抑制させたい。また、開学時にいきなり複数学部を有する総合大学として開学させることも重要だ。『大規模大学』でなければ、若者が魅力と感じないからだ。石川県の小松大学は、3学部を同時に開学させている。富山県でも参考にするべきだと考える。富山県は総合大学を多数つくることに拘り、学部数も40程度にできれば、富山県内の学生が学びたいと思う学部がほぼ確保できるはずだ。そうすれば、県外に出て行かなくとも、県内で高等教育を受けることが可能となる。この意義はきわめて大きいだろう。
 私立大学の育成に『上下分離』の方式の導入も考えられる。土地・施設は行政が行う、運営を私学に委託するやり方だ。長野県の諏訪東京文理大学は、もともと諏訪地域6市町村による『公設民営』の短期大学として、東京理科大学との提携して開学した。その後、4年制大学移行を経て2018年に公立大学化されたが、東京理科大学との『公設民営』例と言えるだろう。富山県で、私立大学育成の参考とできるはずだ。
 
【大学育成の目標】

 1、総合7大学40学部の実現を目指す
 2、県内の大学進学率を、現在の50%前半から欧米並みの80%台へ引き上げる
 3、県内大学への進学率を、現在の10%後半から金沢並みの50%台へ引き上げる
 4、県内の大学生数を、現在の1万4千人から金沢並みの3万5千人レベルに引き上げる

【行政による大学育成の具体案】

 1、学生補助金制度
   県内の高校卒業生で、県内の大学に進学する学生に月額1万円の無償奨学金
 2、町なか居住の斡旋
   県外から県内の大学へ進学した学生に、町なかの空家を低額で提供する制度の創設
   県内の大学に進学した学生を持つ県内の世帯には、住民税の軽減処置を行なう
 3、私立公立を問わず、各大学をサポートする指定校(小学校・中学校・高校)を設置
   大学教育をフィードバックさせる
 4、大学発のキャンパス・カンパニーやガレージ・カンパニーを支援
   公的なベンチャーキャピタル制度を設ける
 5、公的な諮問委員会など専門の学者を必要とする場合は、
   必ず県内大学の学者に限定する規制を設ける
 6、運営の厳しくなった私立大学を、一時的に公立(市立)大学として再建を図る
 

<真のノーベル街道をつくろう!>


 富山県では、県内にゆかりあるノーベル受賞者が多いとして、『ノーベル街道』などをアピールしている。しかし、残念ながら県内の大学や県内企業からの受賞者ではない。では、県内にゆかりあるノーベル受賞者が多いというのは、何がメリットなのか?、良くわかっていないの実情だ。「何か富山県は凄いでしょう!?」という自慢で終わっているだけだろう。
 富山県が、国立も私立も優れた大学を複数持ち、本当の意味での『優れた教育都市=シン・教育立県』になれば、そう遠くない未来に、富山県の大学から『ノーベル受賞者』が誕生する。そういう目標も、持てるようになるのではないだろうか。それは、夢物語ではない。「やることをやる」。そうすれば、夢の実現は私たち自身で叶えられる。2050年を目標に、富山県の大学から『ノーベル受賞者』誕生を目指したいものだ。欧米の優れた都市の大学では、地方の大学であっても、3人4人とノーベル受賞者を抱えている大学がある。富山県の大学でも、ノーベル受賞者を排出できれば、日本国内や外国から、優れた学生が自然に富山県を目指すようになる。優れた好循環を生み出せるのだ。だからこそ、『富山県からノーベル受賞者の誕生を!』を、行政が旗振り役として推進する必要性があると考える。


<立山信仰の知名度アップ!

 

 立山黒部を中部山岳国立公園から分離させて、富山湾を加えた新しい国立公園『立山黒部有磯海国立公園』の実現を期待したい。そして、世界自然遺産と世界文化遺産を兼ね備えた『世界複合遺産の認定』を目指したい。立山が複合遺産に相応しいのは『立山信仰』という文化的価値がある点だ。日本では山岳信仰・霊山信仰が古くから盛んで、富士山が世界文化遺産になったのも、富士山信仰をアピールした点にある。世界遺産は唯一無二のものにしか与えられない。山岳信仰・霊山信仰として、既に富士山が世界文化遺産となっているため、立山が山岳信仰・霊山信仰としてアピールするのは不利ではある。だが、神祇信仰・崇拝信仰的な要素の富士信仰と立山信仰は異なる要素が多い。立山信仰は、立山浄土・立山地獄など仏教としての極楽浄土の象徴という点が魅力だ。しかし、この立山信仰が知名度が弱く、全国区とは言えないのが現状だろう。この立山信仰をもっとメジャーなブランドにしていく必要がある

 そこで取り組みたいのは、『立山曼荼羅』と『閻魔様』を使った立山信仰のブランド化だ。立山曼荼羅は、立山信仰を表した説明図(縮図)ともいうべきものだ。この立山曼荼羅
を、もっとあらゆる場所で、露出度を高めたい。立山登山をするなら、立山曼荼羅をもっと出かけてもらう。江戸時代に描かれた立山曼荼羅は、怖さを強調しているため、一般の方は欲しがらないものだが、もっと現代風に親しみある漫画タッチの立山曼荼羅で、一般の方も手に取りたいと思ってもらえるように工夫したい。さらに、そのマスコット的なものとして、閻魔様と鬼たちのキャラクター化を商品化することも必要だろう。多くの方に、『立山信仰』を知ってもらう機会を作ることで、世界複合遺産へのステップとしたい
 立山信仰を知ることができる『富山県立山博物館』という施設がある。この施設も、もっとメジャーにしたいものだ。現状は、興味のある方が訪れる施設で、来館者が多いとは言えない。立山曼荼羅を肌で体感できる施設『立山信仰の聖地』に強化したい。やり方次第では、福井の恐竜博物館や金沢の21世紀美術館に対応できる施設にすることもできると考える。場合によっては、立山黒部アルペンルートの起点『立山駅』周辺への移転も検討したい。実現できれば、立山観光の新たなアイテムともなるだろう。

 まずは、これらの『立山黒部有磯海国立公園』と『立山曼荼羅』『閻魔様』の立山信仰ブランド化を実現させ、これを足かかりに最終的な目標としたいのは『立山黒部有磯海の世界複合遺産』認定だ。
世界複合遺産の認定はハードルが高いが、黒部峡谷には手付かずの自然があり、自然と生活の共生を目指した立山の砂防、黒部ダム、富山湾の定置網、湧水を使った生活などの文化的価値、それに立山信仰が加われば、世界複合遺産の認定される価値があるだろう。

<カナルパーク(富岩運河環水公園)を全国区のブランド化

 

 北陸新幹線で富山駅を訪れる観光客をいかに増やしていくか。その為には、富山市内に観光地を増やす必要がある。全国区のブランド化ができる可能性があるのは、『カナルパーク(富岩運河環水公園)』だ。一時期、世界でもっとも美しいスターバックスがある公園として、全国での知名度が上がったが、その後はさほど注目されていない。問題なのは、カナルパークという名称の浸透がまだ低い点だ。もっと、カナルパークという名称を、目にする耳に聞くようにする必要がある。そこで、カナルパークの周辺施設を、積極的に名称としてカナルパークをつけていく必要性がある。まずは、県の施設で名称変更してもらいたい。カナルパークの側には富山県立美術館があるが、名称自体が富山県立という固い印象で、とてもお洒落感がない。名称からも、どこにあるかわからない。そこで、金沢21世紀美術館の名称にも負けないように、富山県立美術館から名称を『カナルパーク美術館』に変更してはどうだろうか。名称からも場所がわかり、印象も柔らかく、訪れたい印象を与えると考える

 また、カナルパークの運河沿いには、開発できるエリアも多く、文化ゾーンとして図書館や工芸工房などを整備することで、回遊性を持たせることも必要だろう。現状、運河沿いの道路は、国道8号線の手前で終わっているが、岩瀬まで延伸させることによって、観光ルートにもできると考える。訪れたい場所として、どう演出するかが大事となる。

<全国へのメディア発信能力アップ(富山・石川の民放再編)

 

 全国的に富山県をアピールするメディア露出が少ないという点も課題だ。その大きな問題点は、民放テレビ局が富山県には3局しかないことにある。全国的な民放系列は5局あるが、当然、富山県にない民放ネットワークでは、富山県が取り上げてもらえるケースは少ない。また、富山県に民放テレビが3局しか視聴できない点は、富山県への移住でも不利な点となる。情報が少ない県は、移住先として選択されにくいからだ。
 そこで、検討したいのが、富山県と石川県にある民放局の再編。富山県の民放3局と石川県の民放4局を再編して、サービスエリアの相互乗り入れ(富山県と石川県をひとつのサービスエリアとする)を図り、全国的な民放系列5局をすべて富山県にも視聴できる環境としたい。実現できれば、富山県で民放5局の取材網ができることとなり、富山県をアピールするメディア露出が飛躍的に増えると考える。この再編を調整する必要となるが、これは監督官庁や行政が積極的に取り組むことを期待したい

 
 


京都駅ルートから亀岡ルートに変更を!

 
 北陸新幹線の大阪延伸が、京都での地下水に対する懸念から見直しを求める声がある。そのため、建設が進められない状況が続いている。そこで、ルートを米原駅で東海道新幹線に接続する議論が再熱してきた。だが、米原ルートは、滋賀県・福井県の反対とJR西日本とJR東海が米原接続を求めていない状況で実現は不可能だ。大阪府や石川県で京都ルート反対している理由に、建設費の高騰をあげているが、運営を担いリースを支払うJR西日本自身が京都ルートを選んでいる以上、建設高騰を理由に反対する意義が本来はないはずだ
 
この可笑しな状況を変えて、北陸新幹線をいち早く大阪まで延伸させるには、今一度、本来のルートだった『亀岡ルート(敦賀駅ー新小浜駅ー新亀岡駅ー新大阪駅)に戻すべきだろう。ただ、亀岡ルートになると北陸新幹線は京都駅に乗り入れなくなる。また、京都府に2つ目の駅(京田辺松井)ができないなど、京都府にメリットがなくなるという懸念もでてくるだろう。
 亀岡ルート変更のメリットは、何といっても京都市街地を通らないことから水問題を避けられる点だろう。また、京都府を通過する区間が最短で済む点。実は地元負担は軽微となる。更にメリットが出てくるのは、京都府北部エリアの地域振興がある。
 
新大阪ー新亀岡間を『山陰新幹線との共用区間』に!
  
 そして、亀岡ルート変更の最大なメリットは、新大阪駅ー新亀岡駅間を『山陰新幹線との共用区間』にすることができる点だ。今回、『亀岡ルート」に変更することができれば、当初の新小浜ー京都ー京田辺松井ー新大阪ルートに比べると、建設距離で30キロも短くなる。この分を山陰新幹線の建設に回すことを検討したい。
 
亀岡ルート着工と同時に『山陰新幹線(亀岡ー福知山間)』も建設!
    
 山陰新幹線として、新亀岡ー福知山間(約60キロ)を『単線の新幹線』として整備を図る。その際、舞鶴線の綾部駅ー東舞鶴間(約30キロ)も、ミニ新幹線として整備する。
 北陸新幹線亀岡ルートと山陰新幹線の新亀岡ー福知山間・東舞鶴間が実現できれば、京都府にとっては極めてメリットが高いと言えるだろう。また、新亀岡ー京都駅間の山陰本線もミニ新幹線化(三本軌道化)を図ることで、京都駅から京都府北部への鉄道アクセス改善を図りたい
 

 

富山県陸上競技場の改修で『陸上競技の聖地化』を!

  
 富山県総合運動公園の陸上競技場を、国際大会を開催できるように改修を目指したい。現在の陸上競技場は、3万人収容規模ということで、北陸では屈指の施設ではあるが、国際大会を開くには規模が小さい。国際大会を誘致するためにも、抜本的な改修が必要だろう。2000年国体を誘致する為に造られてから4半世紀が経ったことから、改修時期にあるとも言える。
 現在、国内のほぼすべての陸上競技場といわれる施設は、フィールドでサッカーやラグビーなどの球技が行われることを前提としている。しかし、サッカーなどは、陸上競技場での観戦はトラックを挟むことでフィールドまで遠く、試合観戦には向かないと不評で、サッカー専用スタジアムを造るケースが劇的に増えてきている。また、サッカーで使用する芝と投擲競技などで使用される芝は、種類が大きく異なっている。国際的な陸上競技大会で認定されている芝では、サッカー競技を行うには不向きと言われ、そういった意味でもサッカー専用スタジアムのニーズが高まっているといえる。富山県でも、サッカー専用スタジアムの実現が期待されており、実現できれば富山県総合運動公園陸上競技場を『陸上競技専用スタジアム化』とすることも可能となる。
 
 サッカーなど球技が陸上競技場で行わないのであれば、フィールドは不要となる。2022年の世界陸上大会は、アメリカのオレゴン州ユージーン市で開かれた。その主会場は、陸上競技専用スタジアム『ヘイワード・フィールド』。このスタジアムは、地元オレゴン大学が所有する陸上競技場で、フィールド部分に走り幅跳び・棒高飛びなどの競技環境が整備され、球技の試合は行われない。しかも、トラックのすぐ傍まで、観客席が迫る設計となっており、陸上競技の観戦を迫力を持って楽しめる設計となっている。その為、ヘイワード・フィールドは『陸上競技の聖地』とも呼ばれている。国内でも、松本市に建設される県立松本平広域公園陸上競技場もヘイワード・フィールドと同様の陸上競技専用スタジアムとなる。
 そこで、富山の陸上競技場でもサッカーなどのフィールドで行う球技を別の専用スタジアムを設けて、陸上競技場を本来の名称通り『陸上専用のスタジアム』とすることも検討したい。もし実現できれば、日本の『陸上競技の聖地』とすることも可能となり、国際大会誘致にも有利に行うことができるだろう。またオレゴン州と富山県は、姉妹自治体を締結している。このヘイワード・フィールドと富山県陸上競技場も、姉妹スタジアムとして締結してはどうだろうか。
 
 富山県総合運動公園陸上競技場が、陸上競技専用のスタジアムになれば、ドームスタジアム化させることも考えられる。スタジアムに全天候型屋根を設置をしようとした場合、これまでの天然芝であれば芝の育成に太陽光が必要となるため、開閉式屋根にする必要があった。しかし、人工芝投擲競技などで使用される陸上競技の芝を、国際大会も開催可能となる人工芝にすることができるため、全天候型屋根を被膜式の密閉型ドームとすることも可能となる。近年、被膜式の密閉型ドームの技術も向上しており、安価で設置することができるる。
 冬場が長い富山県では、雪が降ると陸上競技ができなくなる問題があった。富山県総合運動公園陸上競技場がドームスタジアムとなれば、通年で陸上競技ができる場所を確保できるメリットは極めて大きいと考える。
 
【富山県陸上競技場の改修ポイント】
 
 1、芝生席を廃止して座席席に変更する
 2、トラック側のすぐ傍まで観客席に転用する
 3、1と2の改修で、観客席は全体で3万5千席を確保する
 4、トラック・フィールドを今より5メートルほど掘り下げる(観戦しやすくする為)
 5、フィールド部分での球技は行わない
 6、フィールド部分に、走り幅跳び・棒高跳び・ホーガン投げなどの競技環境を整備する
 7、すべての観客席に屋根を設ける
 8、国際大会開催時に、仮設の観客席(1万席)が設置できるように改修する
 9、富山駅ー富山県陸上競技場間にBHLSを敷設して、移動手段を確保する
 10、国際大会対応の人工芝を採用する
 11、被膜式の密閉型ドームによる全天候型屋根を設置する
 12、公設民営化およびネーミングライツの導入

 


富山高岡弾丸道路『海側ルート』と『山側ルート』の実現を!

  
 県第一都市と県第二都市間に高速道路が無いのは、全国的にも珍しく、富山県にとっては、経済的にみて致命的ともいえる。
 現在計画されている地域高規格道路の富山高岡連絡線は、交通量の多い交差点を立体高架化していく手法の為、アップダウンの激しい道路となるだろう。これは、北陸自動車道金沢西IC-東IC間の側道として交差点立体交差化が進む国道8号線のような形式だ。これでは都市間を結ぶ幹線道路として、安定した高速走行が出来ず"中途半端な高規格道路"と言わざるを得ない。今後は、ルートを見直して、金沢外郭環状線(海側)と同様に、連続立体高架化の本線自動車専用道4車線化・側道4車線化へと、整備計画を再検討させる必要がある。
 つまり、富山市と高岡市を最短距離で結ぶ高速道路『富山高岡弾丸道路』の実現だ。この富山高岡弾丸道路を、海側ルートと山側ルートの2本で整備を図りたい。
 
 まず『海側ルート』だが、北アルプス横断道路構想『北國自動車道』の起点を高岡北ICとして、富山市から長野県へ抜けるルートと直結させるカタチで実現させたい。
 地域高規格道路として構想されている富山高岡連絡道路を、北アルプス横断道路に組み込み、能越道にも直結させる。能登エリアの復興と振興の役割も持たせたい。
 次に『山側ルート』だが、現在の「高岡南郷ー北陸道小杉IC手前間(5キロ程度)」を、北陸道のロングランプとして整備させることで、富山ICから小杉JCTを経て、事業が進んでいる高岡環状道路に接続させる。現在の北陸道も活用できることから、安価で整備ができるうえ、能越道高岡IC−北陸道小杉IC間が一直線で結ばれる意義は大きい。都市高速が先行的に整備が進んでいる、新潟市や金沢市に追いつくことを目指したい。
 


 




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