<北アルプス横断道路の早期整備と新提案『北国自動車道』構想案>
北アルプス横断道路(富山長野連絡道)の早期実現を目指したい。現在、構想されている3ルートのうち、北陸道立山ICから馬場島ー大町に抜ける上市ルート案を採用する。更に、時間短縮効果を考えて高速道路として建設する必要があるだろう。そこで、新設の高規格幹線道路(一般国道高速道路)『北国自動車道』として実現を目指したい。高規格幹線道路であれば、基本設計が制限速度100キロ走行となり、地域高規格道路で整備するよりもアドバンテージがある。ルートは、能越道の高岡北ICを起点に、富山新港ー富山駅北ー北陸道立山JCTー剣岳(馬場島)ー大町ー更埴JC間を基本にして検討したい。
北国自動車道(北アルプス横断道路)の実現で、富山県と首都圏が最短で結ばれ、大幅な時間短縮が可能となる。現状は、富山ICー練馬IC間が約400キロ、所要時間は4時間半を要していた。北アルプス横断ルートの立山ICー更埴JC間、約80キロの高速道路が実現できれば、富山ICー練馬IC間は約290キロで結ばれ、所要時間が約3時間20分と1時間以上も短縮できる。そして、これまで首都圏から最も近い日本海側の主要都市は新潟市であったが、このルートが実現すれば、富山市が最も首都圏から近い日本海側の主要都市となり、企業誘致なども有利になるだろう。このほかにも、長野市・松本市との距離が大きく縮まり95キロ程となる。所要時間は長野市・松本市ともに1時間で結ばれ、長野市で1時間、松本市では2時間の時間短縮となる。その効果として期待できるのが、「富山空港」 と 「伏木富山港」 の活性化だ。物流と人流で日本海側の中心的な拠点都市となるのも可能だろう。実現までの難関となるのが、剣岳直下を建設する全長17キロの北アルプス横断トンネル。国内の道路トンネルとしては2番目の長さで、山岳の道路トンネルとしては国内最長となるが、このひとつのトンネルで齎される経済効果は図りしれない。まずは、長野県側と共同で推進させる必要があるが、隣接県の石川県・群馬県・山梨県を巻き込む運動も必要ではないだろうか。そして、2035年を目標に開通させたいものだ。
現在、隣り合う富山県と長野県の間には国道がないため、北国自動車道(北アルプス横断道路)は国直轄の一般国道高速道路(高規格幹線道路)として整備させたい。事業費は、推定3千5百億円。1日の通行量は、約1万5千台を想定。
北国自動車道(北アルプス横断道路)の実現で、富山と東京を直結する。重要なのはイメージだ。東京から富山を目指す場合、ダイレクトでいけるルートができても、様々な名称の自動車道を経由しないとイケナイ。これが、東京から富山が遠いという印象を与えてしまうだろう。この解消には、東京と富山を結ぶ自動車道名を、ひとつにしたい。かつての北国街道を踏襲する『北国自動車道』を、既存の高速道路ルートの総称という扱いとすることも考えたい。また、長期的な構想として、北アルプス横断道路と国道299号線のバイパスルートを組み合わせて、富山から東京までの新設自動車道構想も考えたいものだ。
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