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  ↓ 富山県運動公園の陸上競技場
 

 

 
<夏季オリンピックの招致>

 2030年の冬季オリンピック日本招致は、札幌市が国内候補地に決まった。札幌市以外に立候補する都市がなかったからだ。これで、北海道新幹線の札幌開業は、2030年1月までに開業する事も決まった。長野オリンピックに合わせて、長野新幹線を開業させた事を思うと、何故富山県は立候補しなかったのか。富山県は、オリンピックを開催する器ではないと、自ら判断したからとも思える。いわゆる富山県の風土である「富山でちゃ無理やちゃ」という、後ろ向きの姿勢からではないだろうか。富山市よりも人口が少ない長野市でも五輪が開催できているのにだ
。もし、2030年の冬季オリンピックが富山で開催となっていたならば、北陸新幹線大阪開業も2030年に決まっただろう。それだけに、富山県の取り組み方が劇的に変わらないと、富山県は単なる田舎都市で終わってしまう
 
越中都が誕生したなら、国際都市としてデビューする必要がある。それが国際大会の招致だ。最終目標はオリンピックの開催としなければいけない。2020年は夏季五輪東京大会。2030年は冬季五輪札幌大会。であれば、順番的に狙いたいのは、夏季五輪の2040年富山招致だ。冬季五輪よりも夏季五輪は、ハードルが極めて高い。だが、高速交通網をちゃんと整備する。そして、越中都を『副首都』にする事ができれば、夢ではない話だろう
 
 まずは、国際大会の実績を積みたい。その為には、アジア夏季競技大会の招致がある。アジア競技大会も4年毎に開催される。これまで国内では、東京・広島で開催された。だが、既に2026年には名古屋で開催される事が決まっている。そこで、検討したいのは、学生の国際大会『ユニバーシアード夏季大会』だ。2年毎の開催だが、日本では東京・神戸・福岡の3回しかない。しかも、前回の福岡大会は1995年であり、4半世紀も日本では開催されていない。そこで、2031年の夏季大会を富山に招致したいものだ。この招致を足がかりに、2040年の夏季五輪招致を目指したい
 もし実現できれば、国際都市として新しい越中を世界にアピールできるチャンスとなり、様々な政策実現にも繋げられる。また、公共交通網の整備などでも大きな貢献となるだろう。北陸新幹線全線開業・北アルプス横断道路・地域高規格道路の整備などは、一気に進めることができると考える。また、懸案となる立山有磯海と高岡の世界遺産候補も前進させられるはずだ
 
<富山県陸上競技場の改修>
 
 まずは、富山県総合運動公園の陸上競技場を、国際大会を開催できるように改修を目指したい。現在の陸上競技場は、3万人収容規模ということで、北陸では屈指の施設ではあるが、国際大会を開くには規模が小さい。国際大会を誘致するためにも、抜本的な改修が必要だろう。2000年国体を誘致する為に造られてから4半世紀が経ったことから、改修時期にあるとも言える
 現在、国内のほぼすべての陸上競技場といわれる施設は、フィールドでサッカーやラグビーなどの球技が行われることを前提としている。しかし、サッカーなどは、陸上競技場での観戦はトラックを挟むことでフィールドまで遠く、試合観戦には向かないと不評で、サッカー専用スタジアムを造るケースが劇的に増えてきている。また、サッカーで使用する芝と投擲競技などで使用される芝は、種類が大きく異なっている。国際的な陸上競技大会で認定されている芝では、サッカー競技を行うには不向きと言われ、そういった意味でもサッカー専用スタジアムのニーズが高まっているといえる。富山県でも、サッカー専用スタジアムの実現が期待されており、実現できれば富山県総合運動公園陸上競技場を、陸上競技専用スタジアムとすることも可能となる
 
 サッカーなど球技が陸上競技場で行わないのであれば、フィールドは不要となる。2022年の世界陸上大会は、アメリカのオレゴン州ユージーン市で開かれた。その主会場は、陸上競技専用スタジアム『ヘイワード・フィールド』。このスタジアムは、地元オレゴン大学が所有する陸上競技場で、フィールド部分に走り幅跳び・棒高飛びなどの競技環境が整備され、球技の試合は行われない。しかも、トラックのすぐ傍まで、観客席が迫る設計となっており、陸上競技の観戦を迫力を持って楽しめる設計となっている。その為、ヘイワード・フィールドは『陸上競技の聖地』とも呼ばれている。
 富山の陸上競技場でも、サッカーなどのフィールドで行う球技を別の専用スタジアムを設けて、陸上競技場を本来の名称通り『陸上専用のスタジアム』とすることも検討したい。もし実現できれば、日本の『陸上競技の聖地』とすることも可能となり、国際大会誘致にも有利に行うことができるだろう。またオレゴン州と富山県は、姉妹自治体を締結している。このヘイワード・フィールドと富山県陸上競技場も、姉妹スタジアムとして締結してはどうだろうか
 
 富山県総合運動公園陸上競技場が、陸上競技専用のスタジアムになれば、ドームスタジアム化させることも考えられる。スタジアムに全天候型屋根を設置をしようとした場合、これまでの天然芝であれば芝の育成に太陽光が必要となるため、開閉式屋根にする必要があった。しかし、人工芝投擲競技などで使用される陸上競技の芝を、国際大会も開催可能となる人工芝にすることができるため、全天候型屋根を被膜式の密閉型ドームとすることも可能となる。近年、被膜式の密閉型ドームの技術も向上しており、安価で設置することができるる。
 冬場が長い富山県では、雪が降ると陸上競技ができなくなる問題があった。富山県総合運動公園陸上競技場がドームスタジアムとなれば、通年で陸上競技ができる場所を確保できるメリットは極めて大きいと考える。
 
【富山県陸上競技場の改修ポイント】
 
1、芝生席を廃止して座席席に変更する

2、トラック側のすぐ傍まで観客席に転用する
3、1と2の改修で、観客席は全体で3万5千席を確保する
トラック・フィールド部分を今より5メートルほど掘り下げる(観戦しやすくする為)
フィールド部分での球技は行わない
6、フィールド部分に、走り幅跳び・棒高跳び・ホーガン投げなどの競技環境を整備する
7、すべての観客席に屋根を設ける
8、国際大会開催時に、仮設の観客席(1万席)が設置できるように改修する

9、富山駅ー富山県陸上競技場間にBHLSを敷設して、移動手段を確保する
10、国際大会対応の人工芝を採用する
11、被膜式の密閉型ドームによる全天候型屋根を設置する
12、公設民営化およびネーミングライツの導入


 ↑ 陸上競技場では国内唯一の開閉屋根を備えた大分ドーム
 
 
 
 
↑ 歴史文化を感じさせる駅舎となった『長野駅』
↑ 国際大会が頻繁に開催される『長野エムウェーブ』

 
<冬季オリンピックの招致>
 
 夏季オリンピックの招致は、究極の目標ではある。だが、2040年の夏季五輪招致が実現できないのであれば、冬季オリンピックの招致に切り替える事も想定しておきたい。その場合は、2046年ないし2050年の招致実現を目標としたい。冬季五輪も、事前に国際大会を誘致して、実績を積む必要がある。アジア冬季競技大会であれば、過去には札幌市で3回、青森で1回、開催されている。一方、ユニバーシアード冬季大会は、1991年に札幌で1度しか開催されていない。いすれかの大会を招致して、冬季五輪への足がかりとしたいものだ。その為には、しっかりとした競技会場を確保しないといけないだろう。
 

<競技会場案>

(富山地区)
・アルペンスタジアム(改修30,000人収容=ドーム化)ー開閉会式・エアリアル
・オリンピックスタジアム(新設20,000人収容=開閉ドーム)ースピードスケート

  ※大会後に30,000人収容のサッカースタジアムに改修
・富山県総合運動公園屋内グランド(仮設 8,000人収容)ーフィギアスケート・ショートトラック
・第2テクノホール(仮設5,000人収容)ーアイスホッケー
・富山市総合体育館(増設5,000人収容)ーアイスホッケー
・富山県総合体育センター(既存3,024人収容)ーカーリング

(立山山麓地区)
・大品山アルペンリゾート(新設=大品山山頂周辺 仮設15,000人)ーアルペンスキー
・粟巣野スキー場(仮設15,000人)ースノーボード
・らいちょうバレー(仮設15,000人)ーフリースタイル
・らいちょうバレー・極楽坂スキー場(仮設10,000人)ークロスカントリー
・極楽坂スキー場(改修15,000人)ースキージャンプ・ノルディック複合

(牛岳温泉地区)
・牛岳温泉スキー場(仮設10,000人)ーバイアスロン・ボブスレー・リュージュ・スケルトン

 これら既存施設を極力流用する事で、運営費を抑えることができる。交通インフラとして、地鉄立山駅ー粟巣野間と粟巣野ー大品山山頂(標高1404m)間に、ロープウェイを新設する。だが、暖冬でも雪不足を心配しなくてもよい会場の確保という事も選択肢をして考えないといけないだろう。その場合は、剱岳麓の馬場島周辺に、アルペン競技会場を新たに整備する事も検討したいものだ。本格的な山岳リゾートのスキー場開発となる。


 立山連峰を通年観光地とするには、冬季の入り込み客をいかに増やしていくか。その鍵は、国際的なスキー場と温泉街を整備する事だろう。現状の立山山麓スキー場では限界がある。一方で、立山山麓スキー場は、経営的に厳しい状況だ。その原因は、中途半端な規模にある。かつて、立山山麓では、大型リゾート構想があった。
 それは、『立山リゾート』。昭和60年代初頭のリゾート法(総合保養地域整備法)に基づいて、住友不動産をメーンに住友系企業と地元資本で事業計画がされた内容的は、立山有料道路から標高二千メートルの早乙女岳の麓まで、約3キロを地下トンネルの鉄軌道で結び、この終点地に、リゾートホテル・会議場・ショッピング施設などが建ち並ぶ『アルペンタウン』を建設。ここから早乙女岳・大熊山を経由して馬場島に至るロープウェイを設置するこの早乙女岳の北斜面など2カ所に国際級と初心者用のスキー場をつくる
 開発地域は、国立公園内にあたるが、自然公園法で最も規制が緩やかな第3種保護地区。自然環境に配慮する形で、実現を目指すというものだった。だが、昭和65年着工を目指した立山リゾートは、実現には至らなかった。
 また、三菱商事でも同様な構想があった。こちらも、立山連峰を国際的規模の観光リゾート地とすることが目標とされた。内容は、富山から長野に抜ける山岳鉄道の実現だ。本場ヨーロッパのアルプス山脈でみられる山岳鉄道をイメージさせるもの。キャッチフレーズは、「アルプスを越えて、富山へ行こう!」。JR西日本・JR東日本をも巻き込んだ構想だったが、こちらも実現までには至っていない。

 通年観光を目指す為にも、立山山麓スキー場を軸に、今一度の再整備が必要だ。現状のスキーエリアを拡張を図り、雪不足や雪質の良質化にも対応できるようにしたい。大品山山頂付近に、国際級のアルペンコースを新設。交通アクセスの確保に、富山地方鉄道の立山駅から、粟巣野スキー場経由で大品山山頂を結ぶ、ロープウェイを設ける。このロープウェイは、通年運行を可能とする事で、スキー客以外の一般観光客も、冬季誘客に結びつける。粟巣野スキー場周辺に、複数の温泉宿泊施設を誘致する事で、立山温泉街を育成する。
 立山山麓の通年観光地化と冬季五輪の誘致により、立山の知名度を一気に高めたい。その先には、立山の世界遺産認定を見据えたいものだ。