富山の場合は、富山テクノホール(大展示場で3,362m2規模)・高岡テクノドーム(大展示場で3,050m2規模)・ありそドーム(大展示場で2,400m2規模)と、各施設を県内隈無く整備する傾向にある。 今後は、立地条件の良い場所に集中して整備を図る必要があるだろう。 そこで県中央部でもある呉羽・小杉地区に、大規模なコンベンションセンター(産業展示場と国際会議場)設置を検討したい。施設の形態を、幕張メッセ型を目指し、大きなパーテーション(仕切板)で幾つもの展示スペースに分けられる構造とし、日本海側最大規模を目指す(一体型展示スペースで20,000m2規模)。展示会や国際会議をはじめ、国際的なスポーツ会場としても使用可能なアリーナ機能やコンサート機能も併せ持つ施設(1万人収容クラス)とする。
現在の富山テクノホールは、富山初のアイスアリーナとして改装を図り、フィギアスケートやアイスホッケーの国際大会を開催できる施設とし、高岡テクノドームは、屋内総合アリーナとして、国際スポーツ大会・コンサートも開催できる複合型施設としてリニューアルさせます。新川テクノアリーナは現状のままとする。
この環状線周辺には、すでに(新)富山大学医薬学部・県立大学・太閤山ニュータウン・ショッピングセンター(婦中ファボーレ・高岡イオンモール)・富山新港工業地帯などがあるが、今後も更に、県庁移転(国の出先機関誘致)・オフィス街・公共機関・新設大学・研究施設・新設ニュータウン・アウトレットモール・プロスポーツ施設・富山空港(移転)などを整備し都市機能を高める。特に大学などの高等教育機関立地は重要であり、東京山の手線や大阪環状線のように、沿線に大学が多数立地した事が、街の発展に繋がっている。また各駅舎には、その地区の公民館や保育所などを併設することによって公共性を高める必要がある。環状線の建設は県が事業主体となり、その他の在来線と統括的運営を行う。 まずは、「越中環状富山線」を開通させ、その後に「越中環状本線」構想案の海側線整備を検討したい。